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「き、岸君だって、男らしい顔だよね？目は子犬みたいで可愛いけど、鼻も大きいし、唇はちょっと薄くて大きくて･･･。」
その時俺は、つい触ってしまった。
岸君の唇に。
「ん･･･。」
岸君が擽ったそうに声を出して。
「あ、ごめん、触っちゃった。あは、廉みたいだね、俺。」
廉は平気で岸君の口とか触っちゃうから。
俺も廉程じゃ無いけど、結構人の身体ベタベタ触っちゃう方なんだよね。
すると、グッとその手首を掴まれて。
「岸君？」
岸君は黙ったまま俺を見つめて。
その顔がちょっと格好良いなって思った。
そしたら岸君の顔がぐっと近付いてきて。
あれ？これどっかで見た事ある･･･。
ああ、そうだ。
岸君のキスシーン･･･。
俺の後頭部に岸君の大きな手が差し込まれ、引き寄せられて。
そして、俺の唇に岸君の唇が触れた。
でも、それはすぐに離れて行って。
･･･え？･･･何？
何が起こったのか分からなかった。
ただ、何となく、熱が離れて行くのが寂しくて。
俺は無意識に岸君の服を掴んでいた。
岸君の事を見つめたまま。
そしたら岸君の目が大きく見開いて、そして、すっと細められた。
「んぅっ？」
するとすぐにまた唇が熱に包まれる。
さっき触れただけの唇は、角度を変えて何度も押し付けられて。
その熱さと柔らかさを俺に覚え込ませるように。
岸君の手が俺の後頭部と背中に置かれて引き寄せられ抱き締められる。
唇だけじゃ無くて、身体まで熱に覆われた。
「んうっ･･･ふあっ･･･？」
息苦しくなって唇を開けたら、隙間からヌルリと熱い舌が口の中に滑り込んできて。
それは生き物のように器用に動いて、俺の歯茎を上から下に嘗め回し、歯列を超えて奥の舌まで辿り着いた。
俺の舌の表面をレロレロと嘗め回し、絡め取って吸い付いて。
チュウチュウと吸われて舌がジンジンと痺れるくらい。
ピチャピチャと湿った音を立てながら、俺の口内を岸君の舌が動き回って。
下顎を舌で擽られる度に身体がぶるっと震えた。
何度も深く熱いキスを繰り返される度に、俺の身体からは力がどんどん抜けていって。
自力では身体を支えていられない程。
そんな俺の身体をガッシリと岸君が抱いて支えて。
俺は岸君に身体を預けるようにして熱いキスを受け止めていた。
その内岸君の舌と唇がもっと激しく深く俺の口腔を侵し始めて。
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弥勒(プロフ) - ちゃ・むさん» 弥勒の作品を読んで頂き有難う御座います。『Shape of love』は今迄と違う設定で受け入れられるか不安でしたが、気に入って頂けたようでホッとしました。続編も考えていたので書いてみようかと･･･。ただリクエストが溜まっているので気長にお待ち頂ければ幸いです。 (2022年7月28日 0時) (
レス) id: 12c1df49ab (このIDを非表示/違反報告)
ちゃ・む(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく短編集全て拝見させて頂いています。Shape of loveの設定・お話が好きなので2人のその後が読みたいです…！お忙しいとは思いますがタイミングがあれば是非検討していただけると嬉しいです！今後も応援しております！ (2022年7月21日 23時) (レス) @page19 id: 951fa2cf1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥勒
| 作成日時：2022年7月3日 0時
