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「やっぱり俺、優太の事好きやわ。」
「何だよ、だったら紫耀なんかやめて俺と付き合うか？」
「それはごめん。」
「何だよもう。つれねえなあ。」
「んははっ。」
冗談っぽく言えば笑ってくれて、その顔を見たらギュッと胸が締め付けられて。
そして確信する。
やっぱり俺は廉の事･･･。
今更気付いても遅いのに。
いや、もっと早く気付いていたとしても、きっと･･･。
やっぱり、ルール厳守にすれば良かったのかな？
そしたら廉は誰のものにも･･･。
ああでも、そうしたら廉は俺のものにも出来無いのか。
何だよ、結局どうにも出来ないんじゃんか。
「ただいまー。終わったよー。」
「お帰り。結構遅かったなあ。」
楽屋に海人達が戻ってきた。
「だって、紫耀と神がふざけるんだもん。」
「何だよ、ふざけてないだろ？」
「俺は違うけど、紫耀はふざけてたよ？」
海人が口を尖らせて言えば紫耀はちょっと怒ったようで、それに神宮寺が反論して。
「あーもー。煩い煩い。」
騒がしい連中に廉が耳を抑えた。
すると、紫耀が廉をチラッと見て、それに廉がうん、と頷く。
「えっと、岸君。廉から聞いたと思うけど･･･俺達、そう言う事だから。」
「おう、今聞いた。」
目配せの合図は、俺に付き合ってる事を話したかどうかって事だよな。
「紫耀、廉の事泣かせたら承知しないからな。後、廉にも言ったけど、絶対他にバレんなよ？」
「分かった。絶対に廉の事泣かせない。絶対に幸せにする。」
「紫耀･･･。」
ああもう、そんな事言うから廉が感動しちゃってるじゃん。
どうにも俺が入る隙間なんて無いじゃんか。
「紫耀も廉も、俺の前だったらイチャイチャしても良いよ？」
「誰がするか。」
「え？俺はしても良いけど。」
海人の言葉に廉はするつもり無いみたいだけど紫耀はするつもりみたいだ。
頼むから、二人がイチャ付いてる姿を俺に見せないでくれよ。
「岸君、残念だったね？」
「え？」
神宮寺が俺にだけ聞こえるような声でそう言って。
「ううん、何でも無い。」
そう言う神宮寺には、俺の気持ちがバレているのかもしれないって。
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弥勒(プロフ) - ちゃ・むさん» 弥勒の作品を読んで頂き有難う御座います。『Shape of love』は今迄と違う設定で受け入れられるか不安でしたが、気に入って頂けたようでホッとしました。続編も考えていたので書いてみようかと･･･。ただリクエストが溜まっているので気長にお待ち頂ければ幸いです。 (2022年7月28日 0時) (
レス) id: 12c1df49ab (このIDを非表示/違反報告)
ちゃ・む(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく短編集全て拝見させて頂いています。Shape of loveの設定・お話が好きなので2人のその後が読みたいです…！お忙しいとは思いますがタイミングがあれば是非検討していただけると嬉しいです！今後も応援しております！ (2022年7月21日 23時) (レス) @page19 id: 951fa2cf1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥勒
| 作成日時：2022年7月3日 0時
