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紫耀も俺やったら抱けるって言うてるし。
俺は紫耀の事を抱く気はせんけど、紫耀に抱かれるんはどうなんや？
ちょっと想像してみる。
･･････。
いや、何か全然想像出来んかった。
俺の頭に浮かぶんは、阿保な事ばっかりしてる紫耀で。
その逞しい身体に抱かれてるのを想像してみたけど、性 欲よりも、どっちかって言うと安心感？みたいなもんが湧いてきて。
多分俺の中で紫耀は兄貴みたいな存在やから。
でも･･･紫耀がほんまに俺の事を抱けるって言うなら･･･。
これはチャンスやなかろうか。
ええ加減大人になった今でも、俺は男とのセッ クスを経験して無くて。
このままやったら男を知らんままか、それとも、プロ(そういう風俗の人？)に任せるしか無かったから。
せやけど、今目の前に俺の事を抱けるって言う男がおる訳で。
それがメンバーで、昔から一緒におった紫耀って言うのが気になるけど。
紫耀やったら優しいし、もし途中で俺が駄目やってなっても、途中で止めてくれそうな気がするし。
それに、紫耀は今酔うてるし、お互いに酒のせいやったって後から誤魔化せそうな気もする。
そうや、酒のせいにしたら、セッ クスしてもお互いに何も無かった事に出来るかもしれん。
お互いに後腐れなく済むかもしれん。
だったら･･･。
食事が終わって解散して、俺と紫耀は同じタクシーに乗った。
酔っぱらった紫耀は何でか俺に送って行けと管を巻いてきて。
しゃあないから一緒に帰る事にしたんや。
そして紫耀を送ってマンションへ。
ふら付く紫耀が心配になって、そのまま部屋迄運んで。
紫耀に水を飲ませて、上着なんかを脱がせて楽にさせて。
落ち着いた所で帰ろうとしたら、紫耀に引き止められた。
「帰らないで？」
寂しそうな顔でそう言われて、具合悪いんかと思って心配になって、そのまま暫く一緒に居る事にした。
「うー･･･。」
「大丈夫か？弱いくせに、何で酒なんか飲んだんよ。」
「だってぇ、今日はイケる日だと思ったんだもん･･･。」
酒に弱い紫耀は、今日が《奇跡の日(酒を幾ら飲んでも酔わない日)》やと思ったらしく、それで飲んでもうたらしい。
結局今日は全然《奇跡の日》でも何でも無くて、お陰でこんな事に。
店では最後、トイレでずっと吐いとったし･･･ほんまに酒弱いんやな。
「はああっ･･･。」
そのまま暫く様子を見ていると、ちょっと落ち着いて来たみたいで、真っ青だった顔色に少し赤味が戻ってきた。
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弥勒(プロフ) - ちゃ・むさん» 弥勒の作品を読んで頂き有難う御座います。『Shape of love』は今迄と違う設定で受け入れられるか不安でしたが、気に入って頂けたようでホッとしました。続編も考えていたので書いてみようかと･･･。ただリクエストが溜まっているので気長にお待ち頂ければ幸いです。 (2022年7月28日 0時) (
レス) id: 12c1df49ab (このIDを非表示/違反報告)
ちゃ・む(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく短編集全て拝見させて頂いています。Shape of loveの設定・お話が好きなので2人のその後が読みたいです…！お忙しいとは思いますがタイミングがあれば是非検討していただけると嬉しいです！今後も応援しております！ (2022年7月21日 23時) (レス) @page19 id: 951fa2cf1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥勒
| 作成日時：2022年7月3日 0時
