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「ねえ、廉。廉は俺の事･･･どう、思う？」
「え？俺？」
訊かれて考えてみる。
そう言えば、俺･･･紫耀が俺の事好きかもって思ってたけど。
俺が紫耀の事をどう思ってるか･･･考えた事無かったかも。
「やっぱり･･･気持ち悪い？男の俺が廉の事を好きだなんて･･･。」
「いや、別に気持ち悪いとは･･･。」
そうや、別に気持ち悪いとは思わんかった。
ただ、何で俺？って思うだけで。
「じゃあ、俺の事･･･嫌いになってない？」
「ああ、おん。それは大丈夫。」
うん、好かれてるのに嫌いになったりはしない。
それに、紫耀とは昔からの付き合いやし。
それこそ、今更紫耀の事を嫌いになったりなんて･･･。
「じゃあ、望み･･･あったりすんのかな？」
「望み？って･･･ああ･･･。」
俺が紫耀の気持ちを受け入れるかって？
俺が紫耀の事、そう言う意味で好きになれるのかって？
「んー･･･どうやろ･･･考えた事無かったわ。」
「え？何それ。俺が廉の事好きだって気付いた時に、そういうの考えなかったの？」
紫耀にもそう言われて。
「おん。考えんかった。何か、紫耀が俺の事好きなんは何でなんやろうって、そればっかりで･･･。」
「そうなんだ･･･。」
すると、紫耀が俺に近付いてきて。
「だったらさ、考えてみてくれる？俺の事･･･。」
「え？」
すっと紫耀の手が伸ばされ、俺の頬に触れる。
「俺の事･･･廉は好きになれるかどうか･･･LIKEじゃなくてLOVEの方で･･･。」
「っ。」
その手がつっと頬を撫でて。
「廉の事が好き。お願いだから、俺の事･･･好きになって？俺と･･･恋人になって･･･？」
「紫耀･･･。」
紫耀に真剣に愛の告白をされて、それを真正面から食らって、俺は何も言えなくなってしまった。
「えっと、因みになんやけど･･･俺はどっちなん？その･･･彼氏としてか彼女としてか･･･。」
「そりゃあ勿論、俺は廉に彼女になって欲しいよ。」
「あ、そうなんや･･･。」
やっぱり、何となく分かってたけど、ハッキリ言われるとまた何にも言えんようになって。
紫耀は俺の事、彼女にしたいんや･･･。
頬を撫でる紫耀の手と瞳は何処までも優しくて。
「別に急がなくて良いから、ゆっくり考えて？」
「･･･おん。ゆっくり考えさせていただきます。」
「ははっ、良かった。速攻で断られなくて。ふふっ、じゃあ、宜しくお願いします。」
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弥勒(プロフ) - ちゃ・むさん» 弥勒の作品を読んで頂き有難う御座います。『Shape of love』は今迄と違う設定で受け入れられるか不安でしたが、気に入って頂けたようでホッとしました。続編も考えていたので書いてみようかと･･･。ただリクエストが溜まっているので気長にお待ち頂ければ幸いです。 (2022年7月28日 0時) (
レス) id: 12c1df49ab (このIDを非表示/違反報告)
ちゃ・む(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく短編集全て拝見させて頂いています。Shape of loveの設定・お話が好きなので2人のその後が読みたいです…！お忙しいとは思いますがタイミングがあれば是非検討していただけると嬉しいです！今後も応援しております！ (2022年7月21日 23時) (レス) @page19 id: 951fa2cf1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥勒
| 作成日時：2022年7月3日 0時
