１ 僕は君の好きな人（廉･紫耀） ページ11
廉side.
「なあ、紫耀ってさ、俺の事好きなん？」
「ぶはっ！」
口に頬張った弁当を盛大に撒き散らす。
今日は俺と紫耀の二人だけで雑誌撮影の仕事で。
ご飯休憩の時に、ずっと気になっていた事を訊いてしまった。
スタッフさんもマネージャーもおらんくて。
二人きりになったから、今なら訊けるかなって。
子供の頃から関西ジャニーズJr.で一緒に活動してきた紫耀。
紫耀のが年上やけど、ジャニーズ歴は俺の方が先輩で。
紫耀はダンスが上手くて、素人の俺でも初めて見た時すげえ奴やって思った。
でも、喋ってみたら阿保なん丸出しで。
言葉も名古屋弁と関西弁が混ざって変なイントネーションやし。
それに勉強出来んみたいやし、天然ボケで聞き間違いやら言い間違いが多くて。
そんなおもろい紫耀と一緒におると、俺はずっと笑いっぱなしやった。
でも、普段はポヤポヤしとるくせに、いざという時は男らしく頼りになって。
俺にとっては、ちょっとお馬鹿なお兄ちゃんみたいな存在やった。
紫耀の事が大好きで、俺はずっと紫耀にくっ付いとった。
俺は人との距離感が可笑しくて。
いつやって紫耀にベタベタとくっ付いとった。(まあ、紫耀にだけや無いけど)
そうして俺は、いつの間にか紫耀の傍におんのが当たり前になっとったんや。
関西ジャニーズJr.の俺等は、それぞれ三人ずつの別のグループにおって。
その二つのグループで大阪の番組にレギュラー出演しとった。
大体いつもその六人で活動してたんや。
ずっと活動していく内に、俺と紫耀は人気が出てきて《しょうれん》と呼ばれるようになって。
シンメとしてファンからも認識されるようになっていた。
そして、Jr.として活動する中で、紫耀と二人だけというのも増えていった。
雑誌や舞台なんか、紫耀と二人で一緒になる事も増えていったんや。
それは大阪だけや無く、東京での活動も多くて。
また地方の舞台なんかにも出演する事もあった。
その頃はまだ俺は大阪に住んどったし、紫耀も名古屋におって。
二人で東京や他の地域に通ったり、現地のホテルに泊まったりしとったんや。
そして、俺と紫耀が二人でおる時間も必然的に増えていった。
現場では他のJr.や先輩もおるし、そんな人達とも話したりしてて。
俺も紫耀も人見知りやったけど、それぞれ仲良おなれる奴も見つけて。
そしてある日、紫耀が東京に引っ越す事になって。
俺等は離れ離れになった。
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弥勒(プロフ) - ちゃ・むさん» 弥勒の作品を読んで頂き有難う御座います。『Shape of love』は今迄と違う設定で受け入れられるか不安でしたが、気に入って頂けたようでホッとしました。続編も考えていたので書いてみようかと･･･。ただリクエストが溜まっているので気長にお待ち頂ければ幸いです。 (2022年7月28日 0時) (
レス) id: 12c1df49ab (このIDを非表示/違反報告)
ちゃ・む(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく短編集全て拝見させて頂いています。Shape of loveの設定・お話が好きなので2人のその後が読みたいです…！お忙しいとは思いますがタイミングがあれば是非検討していただけると嬉しいです！今後も応援しております！ (2022年7月21日 23時) (レス) @page19 id: 951fa2cf1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥勒
| 作成日時：2022年7月3日 0時
