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「そう。俺はそういう風に廉の事を見てるの。キスとか、それ以上の事したいって。」
「それ以上って･･･あの、グウジさん？俺･･･男やけど･･･？」
俺今神にとんでもない事言われとるよね？
「そうなんだよねぇ･･･でも･･･自分でも不思議なんだけど、そんな事どうでも良くなるくらい･･･廉を好きになっちゃったんだよなあ･･･。」
自分でもどうしてか分からず不思議だと首を傾げる。
「っていうか、神って玄樹と付き合ってたんとちゃうの？」
ずっと前から気になっていた事を訊いてしまった。
神と玄樹はJr.の頃から《じぐいわ》と呼ばれるシンメで、ファンの間からは《
いつだってずっと二人は一緒に居て、マジで付き合ってんの？って思ってたんよね。
「玄樹とはビジネスだから。ファンが喜ぶからそんな風にしてただけで。マジで付き合ってる訳じゃ無いよ。俺が付き合いたいのは廉だもん。」
「あ、そう･･･。」
あれ？これって俺･･･告白されてんの？
「え？マジなん？」
「マジもマジ。大マジだから。」
「いや･･･ちょっと･･･ごめん･･･俺･･･。」
何て答えてええか分からんくて、思わず謝ってもうた。
「あー、やっぱり駄目かあ。はは･･･。」
そう言って嗤う神はちょっと苦しそうやった。
「いや･･･その･･･いきなり言われても･･･。」
「あれ？ちょっと考えてくれそうな感じ？」
俺の言葉に急に瞳を輝かせて期待してるみたいに。
「や･･･ちょっといきなりで俺も混乱しとる･･･。」
「あ、ごめんね？そうだよね。いきなりこんな事言われてどうして良いか分かんないよね。」
「ん･･･。」
神ってこういうとこ、変に気が回るって言うか何と言うか･･･。
「あのさ、廉。俺、廉の事が本当に好きだ。だから、ちょっと考えてみてくれないかな？」
「･･･分かった。」
あまりに真っ直ぐな瞳で見つめられるから、躱す事も出来んとまともに受けてもうた。
「でも、期待せんといてよ？ちゃんと考えるけども･･･。」
「うん。お願い。それと、駄目でもさ、俺と今迄通りに付き合ってくれる？」
「ん、分かった。それは大丈夫やから。」
「良かった。」
ほっとしたように笑う神。
こんな事で神との仲が気まずくなるのは嫌やから。
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作者名：弥勒
| 作成日時：2021年11月6日 0時
