１ I want to meet you（しょうれん） ページ34
廉side.
「はあっ･･･しんど･･･。」
家に足を踏み入れた途端、思わず溜め息が漏れてしまう。
いつもの様に、そのまますぐにバスルームに向かって。
服を脱いで浴室に入り、コックを捻ってシャワーを浴びる。
ザー･･･。
「はあっ･･･。」
頭からシャワーを浴びて、一日の汚れと疲れを流していく。
今日もハードな一日やった。
ふと鏡に映る自分を見て、思い出してしまうあいつの事。
「全然会えへんな･･･。」
恋人の紫耀と、もう暫く二人きりで会えとらん。
会えたとしても、仕事でメンバー皆と一緒やから、二人でイチャイチャなんて出来ひんし。
「会いたいな･･･。」
そんな事を考えるようになる程、今の俺には紫耀が不足しとる。
紫耀の声が聞きたい。
紫耀の体温を感じたい。
･･･この身体に、触れて欲しい･･･。
そんな事ばかり考えてしまう。
俺って欲求不満なんかな？
まあ、紫耀と二人で会えてない分、
でも、溜まってるからって、自分ですんのもなんか虚しくて。
ちゃんと
それでも、溜まり過ぎは身体に良くないから、ある程度の時間が来たら、自分で抜いてまうんやけど。
だって、やっぱり自分ですんのは、機械的って言うか･･･。
ただ出すだけとか、スッキリ眠る為とか。
発散させるだけで、そこには何も意味は無い、その為だけの行為。
「ん･･･あかん･･･。」
紫耀の事を思い出して、思わず
だって、もしかしたら、って。
今日まで会えんかったけど、明日はもしかしたら、二人きりで会えるかもしれん。
そう思うと、自分ですんのが、何やもったいない気がして。
だから結局、我慢してしまうんや。
それでも、あんまり長い事出さんと身体に悪いから。
やっぱり、ある程度の期間が来たら、結局、自分で抜く事になるんやけども。
「はあっ･･･。」
シャワーを浴び終わって、部屋着でソファでまったりと寛ぐ時間。
すると、またあいつの事を考えてしまう。
空白の時間が出来ると、どうしても考えてしまうようや。
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作者名：弥勒
| 作成日時：2021年11月6日 0時
