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「どうしたら女の人達が、俺に近付かないようになるのかな･･･。」
「それは無理やろ。皆お前と付き合いとうて、必死なんやから。今を時めくアイドルの平野紫耀と付き合えたら、それはもう、一種のステータスやで？」
「何だよそれ･･･。」
俺の言葉に、不服そうに頬を膨らます。
だって、そうやもん。
その顔、その身体、その声･･･。
その全てが世の人を惹き付ける。
女も･･･男も･･･。
「大体お前が、馬鹿正直に何でも言うてまうからやろ？」
「だってさあ、何か怖いんだもん。正直に言わないと怒られちゃいそうで･･･。」
俺も大概嘘が吐けんタイプやけど、紫耀も結構なもんやで。
「･･･なあ、紫耀？例えば、お前に恋人がおってやで？」
「うん？」
ずっと気になっていた事を訊いてみる。
「その時に、他の女の人から口説かれたら、どうするん？」
「それは、勿論断るよ。彼女が居るからごめんなさいって。」
へえ、それはちゃんと断れるんや。
恋人が居るって言うのは事実やから、嘘吐かんでもええからなんかな？
紫耀にとっては、嘘を吐いて断るって言うのが難しいんやろうか？
「でも、それでも良いから付き合ってって、言われたら？」
「無理ですって断るよ。彼女の事、悲しませたくないからって。」
「ふうん。そうなんや･･･。」
ちゃんと恋人の事を優先して考えられるんや。
だったら･･･。
「じゃあさ、俺と付き合ったら？」
「え？」
思わず言うてもうた。
紫耀の目が大きく見開かれる。
「ちゃんと恋人がおったら、断れるんやろ？」
「そりゃそうだけど･･･何でお前と･･･。」
せやな、何で男の俺やって話やな。
「だって･･･俺、お前が好きやもん。だから、俺と付き合って？」
「は？好き？え？ええ？」
そうやねん･･･実は俺･･･ずっと紫耀の事が、好きやってん。
でも俺は男やし、同じメンバーやし。
紫耀と付き合うなんて、無理やって分かってたから。
でも･･･もしかしたら･･･。
「因みにお前に拒否権は無し。これは決定事項やから。ええな？俺とお前は、今から恋人やから。」
「えっと･･･は･･･い？」
ほら、やっぱり。
戸惑いながら、意味が分かってんのかどうか。
押しに弱い紫耀は、簡単に俺の強めの告白を受け入れて。
俺は紫耀の性格を利用したんや。
こんなんやったら、もっと早くに告白したら良かったな。
思わずそんな事を思ってしまった。
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弥勒(プロフ) - みみさん» 弥勒の作品を読んでいただき有難う御座います。リクエスト作品UPしましたのでご覧下さい。『Home Sweet Home ３６』『Illness of love』です。ご要望いただいた内容になっているか不安ですが、読んでいただければ幸いです。宜しくお願いいたします。 (2022年6月2日 1時) (
レス) id: 12c1df49ab (このIDを非表示/違反報告)
みみ - 全然いつになっても大丈夫です！はい！ありがとうございます！ (2021年10月23日 0時) (レス) id: d44d69cc3a (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - みみさん» 弥勒の作品を読んで頂き有難う御座います！応援有難う御座います！励みになります！関ジュ時代の紫耀廉ですね？只今リクエストが込み合っておりますので、気長にお待ち頂けたら幸いです。(^^;) (2021年10月22日 20時) (レス) id: 12c1df49ab (このIDを非表示/違反報告)
みみ - こんにちは、すごく素敵なお話、楽しく読ませてもらっています！もしよければ、関ジュ時代の紫耀廉のお話何か書いていただきたいです…!全然気が向いたらでいいので！これからも更新応援しています^^ (2021年10月18日 23時) (レス) id: d44d69cc3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥勒
| 作成日時：2021年10月7日 0時
