３ ページ26
海人に負けないように振りを大きくする。
もっと強く、もっと大きく･･･俺を見て貰えるように。
何でこんな事ばっかり思うんだろう･･･廉に俺を見て欲しいなんて。
「ちょ、紫耀？飛ばし過ぎっ。」
「え？あっ。」
急に左膝の力が抜けて、バランスを崩して床にぶつかるように倒れた俺。
「紫耀！？」
「いってぇ！」
しまった･･･やっちゃった･･･左膝の古傷が･･･。
「大丈夫か！？」
皆が俺の元へ駆け寄ってくる。
「どっか痛めた？」
「あー、ちょっと膝の古傷が･･･。」
「もー、飛ばすからだよ。」
ぷうっと海人が頬を膨らませて、俺の事を心配してくれてんだよな。
左膝を使い過ぎると古傷が痛み出して、俺の動きを止めてしまう。
何でだよ･･･ちゃんと踊らなきゃ駄目なのに。
完璧に踊って、廉に見て貰えるようにならなきゃ駄目なのに。
俺はまだ全然出来てないのに･･･。
「痛い？紫耀。」
「大丈夫だよ。昔っからだから。」
岸君も心配そうだ。
この痛みには子供の頃から慣れている。
手術をしても、完璧に治った訳じゃ無いんだよな。
「あんまり無理すんなよ？」
「ん、ありがと。」
神も心配してくれて。
「暫く休憩にしますか。」
スタッフさんに言われて皆休憩に入る。
「平野さん、これどうぞ。」
「あ、ありがとうございます。」
アイシング用のアイスパックをスタッフさんから渡され、椅子に座ってそれを左膝に当てた。
「はああっ･･･。」
何やってんだ･･･俺･･･。
「紫耀、無理しないでよ？」
「分かってる。」
海人が声を掛けてきて、ちょっとだけイラっとしてしまった。
海人が悪い訳じゃ無い、俺が一人で焦ってるだけだ。
「海人、ちょっと俺達に付き合って？」
「うん。」
神に呼ばれ、海人は俺から離れていった。
気を遣わせちゃったな･･･神に。
神にはきっと俺が焦ってんのバレてるよな？海人にイラ付いたのも。
神は岸君にも声を掛けて、強制的に休憩を取らせてる。
放っておいたら水分も取らずにずっとやってるから、岸君は。
そういうのをちゃんと見ててくれる奴が居るのって心強いんだよな。
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葡萄 - はい。そうです😀 (2021年10月9日 6時) (
レス) id: 3255ffb603 (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - 葡萄さん» 弥勒の作品を読んで頂き有難う御座います！紫耀君がメンバーとイチャ付く廉君に嫉妬で激しく･･･で、宜しいでしょうか？がっつり裏になると思いますが、リクエストが立て込んでいる為、気長にお待ち頂ければ幸いです。(^^;) (2021年10月7日 0時) (レス) id: 12c1df49ab (このIDを非表示/違反報告)
葡萄 - しょうれんでしょう嫉妬でれんとメンバー皆バージョンとメンバーの誰かバージョンでイチャついてるのをみて嫉妬し激しく犯 すみたいです!しょうがれんのスボンの中に手を入れてメンバーに気づかれないようにみたいです! (2021年10月3日 8時) (レス) id: 3255ffb603 (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - 猫髭さん» 有難う御座います！いつも作品を読んで頂き、好きと言って頂けて本当に嬉しいです！凄く励みになります！これからもしょうれんと他にも書いていきますのでお付き合いくださいね。(#^^#) (2021年9月23日 19時) (レス) id: 4e1ff4eb0c (このIDを非表示/違反報告)
猫髭(プロフ) - 弥勒さんの書く小説やっぱりすごい好きです！しょうれんでも、そうでなくても。弥勒さんの書く紫耀君と廉君が大好きです！アップ楽しみにしています！。 (2021年9月22日 17時) (レス) @page30 id: 6dffadf1a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥勒
| 作成日時：2021年9月1日 0時
