Home Sweet Home ２３ (ページ32)

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色白で背もそんなに高くなくて、神宮寺と並ぶと、ちょっと落ち込んじゃうくらい。

「玄樹の肌って、白くてもちもちしてて気持ち良い。」

俺の肌に触れては、そんな事を言う神宮寺。

人前でも平気で俺を抱き締めたり、ほっぺにキスしたり。

そんな事するから、ファン(ティアラ)から《じぐいわ》は《彼氏彼女(カレカノ)》なんて言われちゃうんだ。

「ファン(ティアラ)も公認って事で良いんじゃない？俺と玄樹がくっ付くと、『キャー』って皆、喜んでるんだから。」

そう言って笑う神宮寺は、ほんと、呑気なもんだよ。

俺の気も知らないで･･･。

それでも俺の事を、兎に角めちゃくちゃに甘やかしてくれて。

あまりに俺を甘やかすもんだから、俺はそれが当たり前の日常になって。

そして俺はそれが時々、当たり前じゃないという事を忘れてしまって。

知らずに我が儘が過ぎてしまって、あいつを困らせてしまうんだ。

だって、あいつの方が年下なのに･･･。

まるで、俺より年上のように振る舞って。

ほんと、生意気って言うか、憎たらしいって言うか･･･。

切っ掛けは、いつもと同じ、些細な事。

俺の言った言葉が、偶々あいつの気に入らなかっただけ。

「神宮寺は誰にでも優しいもんね。別に俺じゃなくたって。」

「は？それ、どういう意味？」

その声の低さに、俺は何も言えなくなった。

いつもなら、小さな言い合いの一環で。

俺の言う事に、呆れながらでも「ハイハイ」って頷いてくれるのに。

その時言った俺の言葉は、どうにもあいつのお気に召さなかったらしい。

そして、あいつの機嫌を損ねたまま。

そして俺も、そこから口も利かなくなって･･･。

俺達の喧嘩は、いつもちょっとややこしくなる。

紫耀とか廉が言ってたっけ。

「あいつら(俺達の事)の喧嘩は女同士の喧嘩みたい」って。

普通、男同士の喧嘩なんてさっぱりしたもんだろう。

何方が悪くても、悪くなくても。

一悶着終わったら、すぐにお互いに素直に謝って。

そして、仲直りして、いつもの通りに戻って行く。

でも、俺達はいつも、喧嘩を長引かせてしまうんだよね。

だって、お互いに素直じゃ無いから。

自分が悪いって分かってても、中々自分から謝ったり出来無いんだ。