Home Sweet Home ２３ (ページ21)

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１　I like you who like him.（海人･紫耀）ページ21

海人side.

「紫耀ってさ、廉の事好きでしょ。」

久し振りにお邪魔した紫耀の家。

仕事が終わって、お強請りして焼肉屋さんに連れて行って貰った。

勿論紫耀がご馳走してくれて。

お店では仕事やメンバーの事なんかを話したりして。

食べ終わる頃には結構遅い時間になってしまっていたから、これまた無理を言って紫耀の家に泊めて貰う事に。

今までにも何回か来た事がある紫耀の家。

でも今日はおばあちゃん(あきこ)は実家に帰っているらしくて、家には俺と紫耀の二人きりだった。

先にお風呂に入らせて貰って、紫耀の部屋でソファに座ってスマホを観ながら寛いでいた。

その内紫耀もお風呂から出てきて。

寝るにはまだちょっと早くて、また俺達は色んな事を話し始めた。

暫く話していて、ふっと無言の時間が。

その時、ずっと気になってた事を訊いてしまった。

「は？何言ってんだ？」

いつもよりも低い声。

まるで感情を悟られないようにしているよう。

でも、それってもう答えって事だよね？

「でも、廉は紫耀の事、何とも思ってないよ？」

俺は知ってる。

廉は紫耀の事を何とも思ってない。

だって･･･。

「お前、何が言いたいんだよ。」

その目は俺をきつく睨みつけて。

「絶対に自分に振り向いてくれない人を好きでいるのって、辛くない？」

「･･･お前には関係無い。」

俺の言葉に少し目を見開いて、すぐにすっと細めた。

「関係無くないよ。だって･･･。」

そっと紫耀の手に触れ、それをぎゅっと握った。

「だって俺は･･･紫耀の事が好きなんだから。」

「え？」

俺の言葉に思いも寄らなかったのか、紫耀は固まってしまったみたい。

「俺、ずっと前から紫耀の事が好きだったんだ。」

「お前･･･。」

眉間に皴を寄せて俺を見る紫耀。

「ふふっ、知らなかったでしょ。だって、俺の事なんか見てなかったもんね。紫耀はいつも廉の事ばっかりだったんだから。」

「それは･･･。」

そして少し視線を落とした。