４ ページ44
「ねぇ、どうしたらその人に好きになって貰えるかなぁ？」
「俺が知ってる芸能人で24歳のちょっとお馬鹿で格好良い女の子か･･･。」
･･･え？誰？
海人が言うようなそんな子居たっけ？
「阿保やなぁ海人、ハッキリ言わな。そんなんで鈍感な優太に伝わる訳無いやん。」
「あっ、やだ馬鹿！ちょっと廉！」
さっきまで向こうで紫耀と神宮寺と一緒に話していた廉がいつの間にか隣に居て。
廉の言葉に急に狼狽え出す海人。
「え？どういう事？俺？」
一体廉は何を言ってんだろう？何で海人は真っ赤になってんだろう？
「見てみい優太を。ほら、キョトンとしとるやろ？」
「え？俺？何が？」
廉が俺を指してんだけど。
「えっと、岸君？･･･分かんない？」
「え？何が？何々？」
海人までそんな事を言い出して。
「ほんとに？ほんとに分かんないの？」
何だか海人が泣きそうになってんだけど。
「何だよ、何なんだよさっきから。全然分かんないんだけど。どういう事？」
訳が分からなくてだんだん焦ってく俺。
「もういい！岸君なんか知らない！馬鹿！鈍感！」
「あ、ちょっと海人！」
そう言い捨てて海人は紫耀達の所に行ってしまった。
「あかんなぁ優太は。ほんま鈍感なんやから。」
廉がそう言って溜息混じりに俺の肩を叩く。
何か前にもそんな事を言われたような気がするんだけど。
「どうしよう。俺、海人の相談乗ってたのに怒らしちゃったよ。海人が悩んでんのに･･･俺って役立たずだなぁ･･･。」
折角海人が悩みを打ち明けてくれたのに、俺ってば全然話も聞いてやれないなんて。
「あーあ、ほんま優太は可愛いんやから。そういう所ほんま大好きやわ。」
そう言って廉が俺を抱き締めた。
「あ！ちょっと紫耀！廉が浮気してる！」
「あ！こら！廉！」
向こうに行った海人がでっかい声でそんな事言うから、紫耀がめちゃめちゃ慌て出して。
「もう！ちょっと廉！何で岸君と抱き合ってんの！？俺と言う恋人が居るのに！」
「ええやん別にちょっとくらい･･･。」
こいつらはほんとにもう･･･。
《グループ内恋愛禁止》って言ってんのに、いつの間にか紫耀と廉は恋人になっちゃってて。
大体男同士なんだからほんとはこんなルール必要無いんだけどさ。
でも
Jr.の頃の《じぐいわ》みたいに。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 609人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「永瀬廉」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
李 - 弥勒さん» はいっ！！ (2020年10月1日 13時) (
レス) id: 73a43b40ce (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - 李さん» 『ベストジーニスト』もあるし、『国宝級イケメン』も１番になって国民的イケメンに廉君がなる事を祈りましょう。!(^^)! (2020年10月1日 1時) (レス) id: 5f9a248b81 (このIDを非表示/違反報告)
李 - 廉に投票してきました〜！ (2020年9月30日 12時) (レス) id: 73a43b40ce (このIDを非表示/違反報告)
李 - 弥勒さん» そうですね！笑 (2020年9月25日 10時) (レス) id: 73a43b40ce (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - 李さん» きっと『メンバー内恋愛禁止』を守ってるんでしょう。二人とも真面目だから。(^^; (2020年9月25日 0時) (レス) id: 5f9a248b81 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：弥勒
| 作成日時：2020年9月22日 0時
