４ ページ44
そして今日よ。
俺の隣で今日の歌番組収録の流れを確認している廉。
時折気怠げな表情で色っぽい溜息を吐いて。
ああ、昨日紫耀と一緒に帰って行ったもんね。
で、朝も一緒に現場に来て。
廉の服は紫耀の持ってる服だったし。
うん、昨夜は二人でお泊りだったのね。
「なあ神、どう思う？此処でコメント入れられるかな？」
「んー、そうだね。紫耀か岸君どっちか一人なら入るんじゃない？」
流れの合間でトーク出来そうな所を埋めていく廉。
ほんと真面目だよね。
「よし、じゃあ、こんな感じでいこかな。」
「そうだね。良い感じじゃない？」
二人でのMCの打ち合わせを終了する。
「はぁ･･･。」
そして深い溜息を吐く廉。
ああ、またそんな色っぽい顔をして。
「ん？何や？」
廉の顔をずっと見てしまっていた。
「いや、何か廉･･･疲れてる？」
「えっ？･･･いや･･･別に･･･。」
ほんと、廉って嘘吐けないんだよな。
分かりやすく視線が泳いでいる。
あの体力馬鹿の紫耀の事だ、廉も相手するのは大変だろう。
「ま、フォローはするから、あんま無理すんなよ。」
その華奢な肩をポンと叩いた。
「あ、ありがと。」
そう言ってにっこり笑う廉。
うん、やっぱり可愛いんだよな。
「神！」
向こうから紫耀が俺を呼ぶ。
廉から離れて紫耀の所へ。
「何？紫耀。」
すると、ぐっと右手で肩を組まれた。
「紫耀？」
いきなりの行動に驚いてしまう。
「･･･駄目だからな･･･廉は。」
「は？」
俺だけに聞こえるように耳元で囁く紫耀。
そのハスキーな声をいつもよりもだいぶ低くして。
覗き込んでくる瞳はゾッとする程冷たかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 665人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「永瀬廉」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
弥勒(プロフ) - ななみさん» 会いたいですよね。(T_T)玄樹君のいない曲が増えていくのが切なくなってきます。玄樹君のパートを代わりに歌うメンバーも切ないですよね。 (2020年6月2日 23時) (
レス) id: 131fae9ece (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - 玄樹君…ウチも会いたいよ… (2020年6月2日 19時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
弥勒(プロフ) - ななみさん» 有難う御座います。実は廉君はそんなピンクゴリラを網を構えて待ってるんですよね。 (2020年5月24日 21時) (レス) id: 131fae9ece (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - 廉君にピンクのゴリラが突進してくるのが目に浮かびます(≧∀≦) (2020年5月24日 20時) (レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：弥勒
| 作成日時：2020年5月24日 1時
