telepathy（紫耀･廉） ページ6
紫耀side.
俺と廉は以心伝心。
廉はいつだって、俺の足りない言葉を的確に補ってくれる。
トークの時はそうやって、常に俺を頼もしくフォローしてくれるんだ。
･･･俺は廉が好き･･･廉と恋人になりたい･･･。
この気持ちを伝えたいんだけど･･･。
いざ想いを伝えようとしても、廉と二人きりの時間を作って貰えない。
そういう雰囲気になろうとすると、廉はフラッと何処かへ行ってしまうんだ。
二人きりになろうと思っても、廉の傍には常に誰かが居るし。
主に岸君とか、岸君とか、岸君とか･･･。
いつも意図的に俺と二人きりにならないようにされてるみたいなんだ。
そして今、歌番組の本番待ちの楽屋でやっとチャンスが巡って来たのに。
俺と廉以外は、他の楽屋に挨拶や遊びに行ったりで皆出て行ってしまった。
やっと廉と二人きり･･･待ち望んでいたチャンスの時。
めちゃくちゃ緊張するけど･･･うん･･･今しかない。
折角のこのチャンスを絶対に逃す訳にはいかないんだ。
珍しく一人でソファに座ってスマホを弄っている廉。
何も言わずその隣に座る。
廉は一瞬戸惑った表情を見せたが、すぐに何事も無かったようにスマホに視線を戻した。
･･･さあ、言うぞっ･･･。
「あの･･･廉･･･俺っー」
「しーっ･･･。」
人差し指をそっと、そのぽってりとした唇に当てる廉。
「･･･紫耀･･･その言葉は、言うたらあかんよ？」
「･･･廉･･･狡いよ･･･。」
そして廉はふふっと妖艶に微笑んだ。
ああ、こんな気持ちまで以心伝心。
愛の言葉を口にする事さえも許してくれないなんて。
こんな事まで伝わらなくても良いのに。
ねぇ、この気持ちに気付いているならどうか答えて？
今すぐお前をこの腕に抱き締めたいのに。
お願い廉･･･俺にお前への愛を語らせて？
ＥＮＤ．
いっつも不思議なくらい紫耀君の言葉が分かってしまう廉君。
Pretender（優太）→←ある日のKing&Prince３（ALL）
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 837人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「永瀬廉」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：弥勒
| 作成日時：2020年4月16日 1時
