Home Sweet Home １ (ページ48)

今日:57 hit、昨日:17 hit、合計:546,726 hit

８ページ48

「廉と一緒に居ると、紫耀は一番落ち着くんだって。」

何それ。

どういう事？

「･･･何でやねん。」

「･･･さあ？」

海人が意味有りげに笑う。

「んー･･･れぇ･･･ん。」

え？

今、寝言？

俺の事？

紫耀の口から零れるその言葉。

顔を見れば幸せそうに口元をもぞもぞしながら笑っているようで。

ぼんっ、と自分の顔が火を噴いたように赤くなっていくのが分かった。

「ブフォッ！」

海人が堪え切れずに吹き出した。

「ふふっ、愛されてるねぇ･･･廉は･･･。」

ニヤニヤと意味有り気に見てくる海人にめっちゃ腹立つ。

なんやねんこいつ、ほんま。

「おまっ･･･ちょお、こっち来い。」

ムカ付いて海人を呼び付ける。

「嫌だよ、怖いもん。」

俺の声音に怯えた振りをして、一歩たりとも近付こうともせん。

「･･･ええから、来い。」

「えー･･･。」

すると、口を尖らせムスッとした顔で漸く渋々とベッドに近付いて来た海人。