Home Sweet Home １ (ページ14)

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狡いよ･･･。

そんな事言われたら、何も言えなくなっちゃうじゃん。

「優太も俺の気持ち分かってくれとるからさ、好きにさせてくれてんのよ･･･。」

そう言って優しい顔で笑うお前。

岸君はそんな廉の気持ちを理解してるのか。

そんな、岸君の事を信頼しきった顔をして。

「･･･分かった。」

･･･嘘だ。

ほんとは全然納得なんかしていない。

「分かったけど･･･程々にして？･･･俺、嫉妬で可笑しくなりそうだから。」

目の前で俺の好きな人が、他の男とイチャイチャするなんて。

「ああ、言うとくけど、俺と優太は何も無いで？あいつそういうのめちゃめちゃ厳しいからな。なんたって《グループ内恋愛禁止》作るぐらいやから。」

「そんなの･･･分かんないだろ？」

そんな事言われても･･･不安になるのはどうしようもない。

俺だって岸君の事は信用してるけど･･･。

万が一って事があるだろう？

だってそれ程に廉は魅力的なんだから。

皆が廉の事を放っておかないくらいなんだから。

そんな廉と俺が恋人になれたなんて。

ほんとに奇跡なんだから。

「大丈夫やって。そんな優太やから･･･俺は安心して甘えられてんねん。」

そんな顔しないでよ･･･そんな岸君を信じ切ったような顔。

恋人の俺の前で他の男の事を考えるなんて。