【ヒロアカ】彼氏面しないで【轟】

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教室のどこかからまた悲鳴が上がった気がしたけれど、わたしの長年の悩みがこの程度で解決するなら安いものだ。

先に日付を決めておいてくれればわたしもランチラッシュの美味しいご飯を食べたっていい。

梅雨ちゃんとご飯を食べられないのは少し残念だけど。


自分で言ったくせにきょとんとしている轟くんはほんとにいいのか？と首を傾げる。


『うん。轟くんの好感度うなぎのぼりだもん』


突然の告白もどきはいつになっても慣れないし結構嫌いだったけど、今日の一件で完全に評価が変わった。



轟くんの個性大好き。


戦いたくはないけれど。



「まあ！」

『え、』


隣で一部始終を見ていた八百万さんが声を上げて手を口元に当てていた。

僅かに赤らんだ頬に間抜けな声が漏れる。


今のやり取りでそんな表情になる要素があっただろうか？


教室を見渡すと、お茶子ちゃんと葉隠さんが飛び跳ねている(っぽい)。



「緑谷たちに声かけてくる。ちょっと待っててくれ」

『はーい』



轟くんがチラリと、でも明らかに冷たい目で上鳴くんを見た気がした。

首を傾げながらつられるように上鳴くんを見ると、この世の終わりみたいな顔で空を見つめていた。




……ちょっと申し訳なさはあるけど、やっぱり今日のわたしにフォローにまわることはできそうにない。





「悪い、待たせた」

『ううん。混む前に食堂行こっか』


お弁当と財布を持って轟くんと並んで教室を出る。


クラスから向けられる視線が痛かったのはここだけの話だ。







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気づいたらすごい数字が色んなとこに表示されてました…！ありがとうございます！



ゆっくりのんびりの展開になると思いますので変わらずお付き合いいただけると幸いです◎

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