ジョングクの日記 ページ6
・
やっと眠ったジョングクを見て、起こさないように気をつけながら彼の髪に触れる。
安心して眠ってくれたかな？
記憶をなくすのが怖くて眠れないんだろうと思ってた。
いや、もちろんそういう怖さもあるんだと思う。
だからまさか、私を傷つけるのが怖くてこんな無理をしていたなんて。
彼の目の下にできた濃いクマを見て胸が苦しくなる。
『…あ、』
ジョングクの枕元に置かれていた彼の携帯が光り、テヒョンからの着信を知らせている。
出ようか迷ったけれど、病院だし、代わりにメッセージを送り、携帯の電源を落とそうとしたところで、開いたままになっていた彼の日記が目に入る。
見ちゃいけない。
そう思うのに、好奇心を抑えることが出来なくて、内心ジョングクに土下座をして、画面をスクロールして少し前の記録を見てみる。
��2019年9月1日
クォン・Aに初めて出会う。��
いきなり出てきた自分の名前に、驚いて携帯を落としそうになったのをなんとか堪える。
�猗犹瓩某兇蕕譴燭噺世辰董⊃譴段Г辰討燭�さん泣いていた。
彼氏のことがすごく好きだったみたい。��
『こんなこと、書かなくて良かったのに。』
思い返せば、ジョングクに出会った日は散々だった。
第一印象なんてひどいんじゃない？
そう思って少し笑いながら、さらにページをスクロールする。
��9月2日
Aと一緒に住むことになった。
記憶障害のことはまだ言ってない。
傷つけてしまう前に早く言わなくちゃ。��
��9月3日
俺の働く花屋でAも一緒に働くことになった。Aのおかげで前よりも花束を作るのが好きになった。
Aはちょっと不思議な子。
だけどすごく気が合って、前からの友達みたい。��
��9月4日
出て行くと思っていたAがシェアハウスに戻ってきた。
そばにいてくれると言ってくれた。
本当はAのためにも断らなきゃいけなかったのに、どうしても出来なかった。��
『何、これ…』
読み進めるほどに込み上がる気持ちに、ふと、前にジョングクが言っていたことを思い出す。
【ここ数日は、Aのことばっかだよ。】
本当に、私のことばっかだよ。
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kairu(プロフ) - こんなに心を揺さぶられる作品は初めてで本当に読み終わった事が悲しいやら、嬉しいやらです。本当にひとつの素晴らしい映画を見終わった様な気持ちです。ジミンペンなんですけど、グクペンになりそうです。まだ涙が止まらないです。素晴らしい作品ありがとうございます (2021年4月27日 19時) (
レス) id: df72f9e897 (このIDを非表示/違反報告)
リユン - すごい感動しました！読んでいくうちに自然に涙が溢れてきて、読んでよかった！！という気持ちになりました､！ (2021年2月14日 23時) (レス) id: 00bef8cb3c (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - そんな…泣かさないでぇ。涙枯れる (2020年11月28日 14時) (レス) id: e9d90d82df (このIDを非表示/違反報告)
kurikurina(プロフ) - すごい感動しました！！私が好きな小説と似ている設定だったので余計にグッとくるものがあって…最高でした！！ (2020年9月27日 1時) (レス) id: 5527e740c4 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - オトさん» わぁあ！それは嬉しすぎるご連絡です。すごく嬉しい・・・ありがとうございます！！(o^∀^o)どちらも思い出深い作品なので、そのように言っていただきとても嬉しいです。ありごとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2020年9月1日 23時) (レス) id: b1cdd73458 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年9月29日 23時
