忘れてごめん ページ3
JK「ごめん、俺また倒れたんだね。」
『うん。
先生が寝不足だって。
…ねぇ、ジョングク。』
JK「ん？」
『…いつから、
寝てないの？』
JK「…」
思い返してみれば、ここしばらく彼の記憶は保たれたままだった。
ジョングクの記憶の持続時間は、その時によって様々だけど…。
JK「…遊園地の時から…かな。」
『…っ、』
私のバカ。
もっと早く気づけば良かった。
『1週間も寝てないの？』
JK「全く眠ってないわけじゃないよ。
全然大丈夫、」
『大丈夫じゃないじゃんっ』
JK「A…」
大きな声を出した私に、ジョングクは少し驚いた顔をした後、ぎゅっと包み込むように私の手を握る。
『ごめん、辛いのはジョングクなのに…、』
JK「ううん、謝らないで。
…俺のわがままだから。」
『わがまま？』
JK「うん。
テヒョンイヒョンと、Aと遊園地に行った日さ、俺ほんとにすごい楽しくて。
だから、どうしても忘れたくなくて。
…、」
『…だから、眠らないようにしてたの？』
記憶をなくすきっかけを作らないために。
JK「…馬鹿だよね？
�犧�の�甓兇蓮⇒瀋イ蠅澆燭ぁ�」
『…、違うよ、ジョングク…』
それは、わがままでも、欲張りでもない。
『誰だって、楽しかった思い出は忘れたくないよ。』
何度も思い出して、その時楽しかったことをもう一度感じて、また今日も頑張ろうって、そうやって生きていくことは、全然、高望みなんかじゃない。
JK「そっか。」
『…そうだよ。』
JK「あとさ。
俺、ちゃんと言ったことなかったけど。」
『何？』
JK「忘れちゃって、ごめんね。」
『え…？』
JK「忘れることよりも、忘れられることの方が辛いでしょ？」
『…っ、バカ！そんなの、』
JK「俺は、忘れることでAに一瞬、悲しい顔をさせることが一番辛い。」
なんで、この人は。
JK「だから、眠ることが怖くなった。
俺、Aの笑顔を見るためなら、なんだって出来るみたい。
って、結局倒れてるけど。」
なんでこの人は、
こんなにも人のことばかりを考えるんだろう。
『ジョングク、』
JK「ん？」
『お願いだから、
もっと自分を大切にして…っ』
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kairu(プロフ) - こんなに心を揺さぶられる作品は初めてで本当に読み終わった事が悲しいやら、嬉しいやらです。本当にひとつの素晴らしい映画を見終わった様な気持ちです。ジミンペンなんですけど、グクペンになりそうです。まだ涙が止まらないです。素晴らしい作品ありがとうございます (2021年4月27日 19時) (
レス) id: df72f9e897 (このIDを非表示/違反報告)
リユン - すごい感動しました！読んでいくうちに自然に涙が溢れてきて、読んでよかった！！という気持ちになりました､！ (2021年2月14日 23時) (レス) id: 00bef8cb3c (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - そんな…泣かさないでぇ。涙枯れる (2020年11月28日 14時) (レス) id: e9d90d82df (このIDを非表示/違反報告)
kurikurina(プロフ) - すごい感動しました！！私が好きな小説と似ている設定だったので余計にグッとくるものがあって…最高でした！！ (2020年9月27日 1時) (レス) id: 5527e740c4 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - オトさん» わぁあ！それは嬉しすぎるご連絡です。すごく嬉しい・・・ありがとうございます！！(o^∀^o)どちらも思い出深い作品なので、そのように言っていただきとても嬉しいです。ありごとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2020年9月1日 23時) (レス) id: b1cdd73458 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年9月29日 23時
