説教と期待と玉砕 ページ27
・
「そ、れ、で！！
君は見ず知らずの男にのこのこついていったのかね？」
『…ふぁい。』
「馬鹿者！！！」
『ひぇぇぇええ』
海沿いのホテルのロビーに部長の怒号が響き渡る。
先ほどの事件の経緯を話すと、私の愚かすぎた行動に部長の雷が落ち、あまりの恐ろしさに正座になった私は、背筋を伸ばしとにかくこの時間が過ぎるのをひたすらに待つ。
JK「ぶちょー、ヌナのことおこんないでぇ。」
「ぬぅ。ぐぅちゃん、私は決して怒ってるわけじゃないんだよ。A君がもう危ない目にあわないように注意してるのであって…」
JK「ヌナのこといじめたら、ぐぅ、ぶちょーのこときらいになっちゃう。」
「そんな…っ」
頼む、やめてくれ。
私の膝の上で部長にめっ！するジョングク君と、なんとも情けない顔をする部長に、笑いそうになるのを必死こいて耐える。
JN「Aちゃん、氷もらえたよ。これで冷やして。」
『先輩、ありがとうございます！』
ソクジン先輩から氷袋を受け取り、腫れた自分のほっぺたにあてがうと、傷口がズキズキと痛む。
JN「大丈夫？痛むよね？」
『へ、平気です！』
それに気が付いたソクジン先輩が、心配そうに眉根を寄せて私と同じ目線になって顔をのぞき込むもんだから、その近い距離に恥ずかしくなって、再びジュクジュクと傷が痛んだ。
HS「ヌナ…
なんかかわいそうだから今日ジンヒョンと同じ部屋にしてあげてもいいよ？」
『え』
TH・JK「だめ！」
NJ「そうだね。なんか痛々しくて見てらんないし。今は少しでもヌナに幸せになってほしい気持ち。」
『ホソク君…ナムジュン君…』
いや、私そこまでひどい状態なんかと思わなくなかったけれど。
二人の提案は願ってもないものだったので、謹んでお受けしたいところなのだが…
JK「いやっ！きょう、ぐぅ、ヌナとあんましいっしょにいなかったのにっ！」
TH「だめ！きょう、テテ、ジンヒョンとあんまりおはなしできてないもんっ！」
いやだだめだと連呼する二人に、私の儚い夢は一瞬で散ってしまう。
ていうかなんか、ジョングク君最近テヒョン君に似てきてない？大丈夫なのこれ。先が思いやられるけど！？！？
JN「そうだね、わかった。」
『ぐはっ』
あっさりと頷いた先輩に、さよなら夢！と思って吐血する。
JN「その代わり、今から一時間だけAちゃん独り占めさせて。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3740人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
タハ - 最初からずーっと読ませていただいてますが、やっぱりこのお話は面白いです！！ これからの主人公とソクジンさんの展開、とても楽しみです☆ (2020年5月18日 9時) (
レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
bts-vminkook - 私､このお話大好きです！♪ 皆の個性がうまく書かれてて 本当に面白くて元気出ます！ 主人公ちゃんがふざけるのが 好きです！♪*w これからも頑張って下さい！ (2020年4月23日 21時) (レス) id: 4f9c9c509a (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - お塩50%さん» 何回も読んでくださったなんて、本当に嬉しいです！^_^続きについては、今ネタをまとめて少しずつ書き始めているので、近々公開できるかと思います！あと少しお待ちいただけると嬉しいです！(*^^*) (2019年12月16日 0時) (レス) id: 990117c315 (このIDを非表示/違反報告)
お塩50%(プロフ) - 何回か最初から読んでしまうほど面白い作品で、主人公とマンネラインの関係が結構好きで本当に読むたびに発狂させていただいてます。これからも更新してってください！ファイティン！ (2019年12月14日 23時) (レス) id: e853a97352 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - たまごさん» たまご様 とてもとても嬉しいお言葉をありがとうございます(＞人＜;)そろそろキム家が恋しく思うので、また続き書かせてくださいね(*^^*)私からもサランヘヨ！！もう一度読んでくださってありがとうございます！！ (2019年12月10日 0時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミロ
| 作成日時：2019年9月8日 20時
