続★マシンヌンキム家 ３

救世主様 ページ26

ハッハッと息を切らして現れた黒い塊に、気がついたら両手を合わせていた。
　



『タ、タニ様やぁぁあっ！！！』
　
TN「わんわん！！(しゃあなし、カースト底辺のお前らのために一肌脱いでやったわ。)」

『あざぁあっす！！！』

　

どこからともなく聞こえてきたアテレコが多少傲慢で気になりはしたが、いい、いい！！

なんでもいい！！

　



だって。

　



　


　



　



　




　


「A君！大丈夫か！？」

『ぶ、部長ーーーーー！！！！』




　

このイッヌ様が連れてきてくれたのは、

最強の武人だったのだから。

　




　


まぁ、そこからあの兄ちゃん達がどうなったかは皆様の想像にお任せします。

　
だけど、彼らが金輪際海でナンパをしようなんて思わないだろうことだけは確かだ。


　




　



　


JK「！！！！ヌナ！！！！！

どしたの！？！？」

『ジョングク君！！』

　


ぴょんと、飛びついてきたジョングク君を抱きとめると、うるうるした目で私の顔を見上げる。
　



JK「ヌナ、けがしてる！！

いたい！？！？」

『あはは、大丈夫だよー！！』

HS「ちょ…ヌナボロボロじゃん。」

NJ「なんか俺もう泣きそう…」

　


どうやら部長についてやってきたのは、私にあふれんばかりの同情の眼差しを向けるこの3人と…
　
それからもう1人。


　



　


　




　
　





JN「…っ、

Aちゃん…、」
　



私を見て、みるみるうちに瞳に涙をためるソクジン先輩だった。

　


JN「殴られたの…？」

『殴られたというか、殴られにいったというか…』

JN「誰…？」

『え？』

JN「誰にやられたの？」

『ソクジン先輩…？？？』

　


いつもの柔らかい空気からは考えられないほどの怖い顔をする彼に背筋が凍る。

　


JN「絶対許さない。

…あいつら？」

『わーー！！待ってください先輩！！』

　


部長に見張られてビクビクしてる男達をロックオンすると、そのまま歩いて行こうとする先輩を慌てて引き止める。

　


『私は大丈夫ですから！！』

JN「だけど…」

『その代わり、傷が残っても先輩がお嫁にもらってくださいね？

なーんつって！！がはは！！』

JN「Aちゃ、」

JK「ユンギヒョン！？」

　

『ん？』

　



ジョングク君の声に振り返ると、ユンギ君が1人洞窟から出て行こうとするところだった。

　
その後ろ姿からじゃ彼の様子はわからなかったけれど。

　






ユンギ君…。

　


大丈夫かな？

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