2日目【JM】 ページ10
・
『どうしよう、怒ったよね…』
宿舎へと向かうタクシーの中、さっきからやまない後悔の波がどしどし僕に押し寄せて苦しめる。
彼女が部屋を出て行ってから時計を見ると、もう今日のスケジュールまで時間がない…どころか、完全に遅刻なことに気がつき、挨拶もしないでホテルの部屋を飛び出てきてしまった。
Aさん…
怒ったかな？
非常識だって思われたかな？
なんて、もう2度と会うこともないかもしれない人に対して、こんなにも気にしてしまうなんておかしいのかな？
『看病…してくれたのに…』
ああ、やっぱり後悔してる。
それもかなり。
昨日の僕は、とにかくもうまっすぐ立てない程の目眩に、苦しくて苦しくてどうにかなりそうなくらいだったのに、
不思議と今は、体も心もすっきりしていた。
思えば、最初に彼女を見つけた時も、そのちょっと前までひどい吐き気に襲われていたのに、彼女と話している間だけは、それも収まっていた。
そんなわけないのに、
そんな風に思ってしまう。
それにしても、
『やっぱり挨拶くらいしてから来たらよかった…！』
僕のバカ！
後悔したって遅いのに…。
・
JN『ヤー！ジミン！お前どこいってたんだよ！』
『あー、えへへ。』
宿舎へ戻るなり、怒った顔のジンヒョンがドタドタと玄関までやってくる。
JN「昨日調子悪そうだったから、すごく心配したんだぞ！」
『本当にごめんなさい。』
ヒョンの表情から、本当に心配してくれていたことが分かって申し訳なくなる。
JN『まぁ、今日は顔色も良さそうで安心したけど。これからは連絡してよ？』
『うん。わかった。』
部屋に入ると、他のヒョン達、さらには弟達までにもどこいってたんだ！？とか、不良息子！だの散々言われてしまった。
メンバー皆に心配かけて、僕は何をやってるんだろう。
だけど、
反省する気持ちの傍ら、頭の中にはずっと日本人の彼女のことがあって、それはスケジュールを全てこなし、帰りの車に乗り込んだ今も、消えてはくれなくて…。
『…はぁ。』
TH『ジミナ、何見てんの！？』
『あ、返せよ！』
携帯の画面を見つめ、ため息をついているとひょこっと現れたテヒョンアに取り上げられてしまう。
TH『お医者さん…？誰これ。』
…本当に、僕は何をやってるんだろう。
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きの - 1本ドラマを見たような満足感とファンとしての満足感が素晴らしい作品でした！興奮して寝れなそうです笑 (2021年8月8日 0時) (
レス) id: 5f6e363266 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - わぁ！看護師さんなんですね！それはやっぱり続き書かないと…！(o^^o)感情移入してくださって嬉しいです！(*^^*)私もこの2人はとても好きな2人なので、続きを書く日を楽しみにしています！^_^ (2019年5月29日 0時) (レス) id: e16d743026 (このIDを非表示/違反報告)
お月見(プロフ) - ミロさん» 本当ですか！！凄く嬉しいです(≧∀≦)看護師なので、ヒロインがお医者さんなのもなんだか感情移入してしまって…(笑)続きを楽しみにしてます！！ (2019年5月26日 19時) (レス) id: 453a478b62 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - お月見さん» 読んでいただいてありがとうございます(o^^o)私も2人が再会できるのか気になるところなので、また是非続き書きたいと思ってます！その時は是非よろしくお願いします(*^^*) (2019年5月26日 12時) (レス) id: e16d743026 (このIDを非表示/違反報告)
お月見(プロフ) - すごく素敵なお話でした。続きが読みたいです…！！！ (2019年5月24日 20時) (レス) id: 453a478b62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年4月17日 22時
