4日目 ページ29
JM「へや、あいててよかった。」
「…うん。」
高い所から見る夜の釜山は、昼間とはまた違った魅力がある。
だけど、その夜景も楽しめないほど、今の私は緊張していた。
ジミンにキスをされた。
私から顔を離した後、
帰りたくないと言った彼に、
私も帰りたくないと返した。
そこからの記憶は曖昧で。
再び差し出された彼の手を取り、
気がついたら、ここにいた。
思えば、初めて会った日だって私たちは同じ部屋で一晩を明かしたと言うのに。
あの時とは状況も、彼へ向かっている私の気持ちも、まるで違っている。
JM「A、こっちきて。」
「うん。」
ベッドに腰掛けたジミンが、自分の隣をポンポンと叩く。
ぎこちない動きで座ると、クスクスと笑う声が隣から聞こえてくる。
JM「A、きんちょうしてる？」
「…言わないで。」
JM「ぼくは、すごくきんちょうしてる。」
「え？」
彼の顔を見ようとした瞬間、ぎゅっと抱きしめられる。
JM「…やっとだ。」
「え、？」
JM「やっとAをだきしめられた。」
少し震えるような彼の声に、
どうしようもなく胸が苦しくなる。
JM「ふふ。A、どきどきしてる。」
「ジミンも。伝わってくるよ。」
抱きしめ合い、お互いの心音を聞いていると、
次第に緊張が解けていく。
JM「ぼく、Aのにおいすき。」
「ええ！？
それはちょっと、恥ずかしいな。」
JM「えー？なんで？」
「わ、ちょっと、くすぐった…わ！」
ドサッ
「…もう。」
JM「A、ほんとーにかわいい。」
抱きしめあったままベッドに倒れ込む。
目の前の彼は、目を細めて私の好きな例の笑顔を浮かべている。
このまま、行き着くところまで流されたっていい。
自分の気持ちは曖昧にしたままでいい。
ただ、彼と今を一緒にいられたら…
そう、思っていた。
でも…やっぱり彼には真っ直ぐ向き合いたいから。
「ジミン、私の話を聞いてくれる？」
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きの - 1本ドラマを見たような満足感とファンとしての満足感が素晴らしい作品でした！興奮して寝れなそうです笑 (2021年8月8日 0時) (
レス) id: 5f6e363266 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - わぁ！看護師さんなんですね！それはやっぱり続き書かないと…！(o^^o)感情移入してくださって嬉しいです！(*^^*)私もこの2人はとても好きな2人なので、続きを書く日を楽しみにしています！^_^ (2019年5月29日 0時) (レス) id: e16d743026 (このIDを非表示/違反報告)
お月見(プロフ) - ミロさん» 本当ですか！！凄く嬉しいです(≧∀≦)看護師なので、ヒロインがお医者さんなのもなんだか感情移入してしまって…(笑)続きを楽しみにしてます！！ (2019年5月26日 19時) (レス) id: 453a478b62 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - お月見さん» 読んでいただいてありがとうございます(o^^o)私も2人が再会できるのか気になるところなので、また是非続き書きたいと思ってます！その時は是非よろしくお願いします(*^^*) (2019年5月26日 12時) (レス) id: e16d743026 (このIDを非表示/違反報告)
お月見(プロフ) - すごく素敵なお話でした。続きが読みたいです…！！！ (2019年5月24日 20時) (レス) id: 453a478b62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年4月17日 22時
