4日目 ページ27
「あ、海だ！」
町で何人かの女の子達にジミンが見つかってしまい、2人で走って走って走り抜けた先にあったのは、綺麗な海が一望できる海岸だった。
JM「ちょっと休もうか。」
「うん！」
差し出された彼の手を自然と掴み、手を繋いで海の方へと歩きだす。
ここは、あまり人がいないからか張り詰めていた糸が少し切れ、心地よい春の風を全身で受け止める。
海の匂いだ。
適当な場所で腰を下ろし、体をぐっと伸ばすと、心配そうに私を見つめるジミンと目が合う。
JM「つかれた？だいじょうぶ？」
「大丈夫。ハラハラしたけど、きっと彼女達には私は男の子にしか見えてないからさ。」
JM「SNSであのかわいいおとこのこ、だれ！？ってなってるね。」
「なにそれ！」
ジミンの冗談にケラケラ笑うと、そんな私を見て、目を細める彼。
ねぇジミン。
今、自分がどんな顔してるかわかってる？
JM「どうした？」
「…なんでもないよ。」
そんなに愛おしそうに見つめられたら、勘違いしてしまいそうになるよ。
もしかしたら、あなたも私と同じ気持ちなんじゃないかって、そんな馬鹿な勘違い。
「日が沈んじゃうね。」
JM「…そうだね。」
海に沈む夕日は、息を呑むほど美しいのに。
それを心の底から美しいと思えないのは、その美しい光景に、刻一刻と進んでいく時の流れを、嫌でも感じてしまうからで。
時間を止められたらいいのに、なんて。
そんなことを本気で思ってしまうくらいには、彼のことが大好きになってしまっている。
JM「じかんがとまればいい。」
「！」
それはまさに、今私が願ったこと。
「あ、私も…あ！」
JM「おっと。」
突然強く吹いた風に、被っていた帽子が飛ばされる。
それを咄嗟にキャッチしてくれたジミンは、さすがの運動神経だよ。
「ありがと、ジミン。」
JM「うん。」
「…」
JM「…」
「あの、
帽子返して？」
JM「まだ、だめ。」
「え！？だめだって！人が来たらまずい！」
JM「ここはだいじょうぶ。」
「だめだめ！返してっ！わ！」
帽子を取り返そうと手を伸ばすと、さらっとそれを避けられてしまい、バランスを崩した私は勢いよくジミンの胸へと飛び込んでしまった。
「…ごめん。」
JM「んーん。」
完全に自爆じゃないか。
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きの - 1本ドラマを見たような満足感とファンとしての満足感が素晴らしい作品でした！興奮して寝れなそうです笑 (2021年8月8日 0時) (
レス) id: 5f6e363266 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - わぁ！看護師さんなんですね！それはやっぱり続き書かないと…！(o^^o)感情移入してくださって嬉しいです！(*^^*)私もこの2人はとても好きな2人なので、続きを書く日を楽しみにしています！^_^ (2019年5月29日 0時) (レス) id: e16d743026 (このIDを非表示/違反報告)
お月見(プロフ) - ミロさん» 本当ですか！！凄く嬉しいです(≧∀≦)看護師なので、ヒロインがお医者さんなのもなんだか感情移入してしまって…(笑)続きを楽しみにしてます！！ (2019年5月26日 19時) (レス) id: 453a478b62 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - お月見さん» 読んでいただいてありがとうございます(o^^o)私も2人が再会できるのか気になるところなので、また是非続き書きたいと思ってます！その時は是非よろしくお願いします(*^^*) (2019年5月26日 12時) (レス) id: e16d743026 (このIDを非表示/違反報告)
お月見(プロフ) - すごく素敵なお話でした。続きが読みたいです…！！！ (2019年5月24日 20時) (レス) id: 453a478b62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年4月17日 22時
