十話 ページ10
『私はまだ結婚するつもりなんてない。』
SH「ご冗談を。17歳ともなれば、普通の姫君ならとっくに婚姻されるご年齢です。」
それに関してはスンヒの言う通りなので、言葉を返すことが出来ない。
SH「とにかく。今、この城で私以上に姫様にふさわしい男はいないでしょう。それはあなた様もお分かりのはずです。」
こいつ…。
なんて傲慢なんだろうか。
一言言おうと、口を開きかけた時だった。
「うわー。こんな傲慢な人間が、実在するんですね。」
SH「っな！」
『ジョングク！』
どこからともなく現れた幼馴染は、すっと私とスンヒの間に立ち、私を自分の後ろに匿ってくれる。助かった…！と感謝しつつも、相変わらずの生意気な態度にこちらがハラハラしてしまう。
SH「そうか、チョン家の…。お前、私が誰だかわかって口を聞いているのか？」
JK「ハン家のスンヒ様でしょう。存じ上げていますよ。ただ、貴方がそこまでの身の程知らずとは知りませんでした。」
SH「なんだと？」
JK「だって…
馬小屋で一晩過ごすような姫に似合う殿方が、あなた方貴族の中にいるなんて思えませんもん。」
『ジョーンーグークー。余計なことを。』
JK「だって、事実じゃないですかー。」
ケラケラと可愛い笑顔を見せる彼に、怒りも冷めてしまうからずるいったらない。
SH「一兵士ふぜいが…。まぁいい。姫様、誕生祭は楽しみにしていてください。きっとあなたの気にいるものを贈りましょう。そうすればあなたの気も変わるかもしれない。」
JK「貴方に姫様の気にいるものがわかるとは思いませんが。」
SH「では、お前ならわかるとでも？」
JK「少なくとも貴方よりは。」
少しも怯むことなく答えるジョングクに、ハッと吐き捨てるように笑った後、スンヒがパチンと指を鳴らした。
SH「そこまで言うなら、誕生祭の当日に、それぞれ姫様への贈り物を用意するとしよう。全国民の前でそれを披露し、より反応が良かった方を勝ちとする。どうだ？」
『なにを言っているの！？ジョングク、こんな勝負乗らなくていい。』
JK「…乗りましょう。」
あー、もう馬鹿！！
彼の負けず嫌いの性格がもろに顔を出している。
SH「では、一月後。楽しみにしている。A様、私はこれで失礼します。」
『…ええ。』
ああ、もうなんでこんなことに。
＿＿＿
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ミロ(プロフ) - TENNさん» TENN様 実は…暁のヨナ大好きです(^^)おそらくめちゃくちゃ影響受けてるし参考にしてます！（ ; ; ）ヨナみたいなファンタジー要素がないのでこの先違ってきちゃうのですが…、楽しんでいただけると嬉しいです（^人^）わー、テンションあがっちゃいました（笑） (2019年10月30日 8時) (
レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
TENN - もしかして暁のヨナ読まれてますか？読んでいて通ずる所があったのでもしかして、と思ったんですが（´-`）.｡oO私も宮廷物？の話が好きなのですごく面白く読ませて貰ってます(*^^*) (2019年10月30日 2時) (レス) id: 8a45b3191e (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Agust dさん» わ！投票ありがとうございます！(´；ω；`)この主人公はいい子にしよういい子にしようと気をつけたので、そう言っていただけて嬉しいです(o^^o)ユンギペンなのですね！素敵なお名前だと思っておりました！ちょこちょこ登場ですが、このお話のユンちゃん気に入ってます笑 (2019年10月21日 21時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - ちょうど300票目を入れさせていただきました。 姫のような純粋無垢の女性は素敵で憧れます！ 誰とくっつくのかが楽しみです♪ ユンギペンなのでユンギとの絡みも楽しみに読んでいこうと思います！ (2019年10月21日 13時) (レス) id: fea73733b9 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ムンバイさん» ムンバイ様 えーー！？！？嬉しすぎます…！！震えながら更新してるので、本当に励まされます…！！ありがとうございます！（ ; ; ） (2019年2月23日 21時) (レス) id: e396746b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年2月14日 23時
