四十三話 ページ43
『あ、ねぇあそこ見てもいい?』
JM「はい。
…首飾りですか?」
『そう。このお店可愛い。』
色の綺麗な石が様々な形に細工してある。金銀のように輝いてはいないけれど、とても丁寧に作られていて日の光にかざすと石が透き通って更に美しくなる。
JK「珍しいですね。姫様、装飾品あんまり好きじゃないのに。」
『ああ、違うの。これはテヒョンへのお土産。』
JK「テヒョンイヒョンに?」
テヒョンの名前にピクリと反応するジョングク。
最近妙にテヒョンに突っかかるなぁ。
『そう。この間迷惑かけちゃったから、お詫びも兼ねて。』
JK「ふーん…。」
JM「いいですね、テヒョンのやつ、こういうの好きそう!」
『でしょ!?テヒョンってすっごく綺麗な顔してるし、似合うと思うんだ!
あー、どれもこれも綺麗で迷っちゃうな。ねぇ、ジミンこれとこれどっちがいいと思う?』
パッと横を見ると、そこにいたはずのジミンはおらず、少し離れた場所で耳飾りを見ている。
『あらら。…ジョングク?』
JK「はい?」
さっきからむくれたままの彼の目の前に、二つの首飾りを掲げる。
『どっちがいいかな?』
JK「どっちでもいいんじゃないです?」
『もー、ジョングク!』
JK「…。こっち。」
渋々彼が指差したのは、青い石が三日月の形に細工されているもの。
JK「テヒョンイヒョンは、月がよく似合うから…。」
『ふふ。わかる!私もこっちの方がいいかなって思ってた!よかった!』
首飾りを買って戻ると、ジミンも何か手に入れたようで、小さな袋をいくつか手に持っている。
JM「はい、これは姫様の分。」
『え?』
そのうちの一つを手渡され驚いていると、「こっちはお前に。」と言って、もう一つの包みをジョングクへ渡す。
『開けていいの?』
JM「もちろん。」
言われて、すぐに包みを開くと、中には綺麗な色の石が組み込まれた耳飾りが入っていた。
『綺麗!』
JK「いいんですか?俺までもらって。」
JM「うん。
ちなみに俺も同じの買ったんだ。
改めて、これから3人で頑張りましょうね。って意味を込めて俺からの贈り物です。」
へへへっと目尻を下げて笑うジミン。
『お揃いなんだ!私、こういうの憧れてた!ありがとうジミン!』
JK「ヒョン、ありがとう。」
JM「た、大したものじゃないし!」
『あ、照れてる。』
JK「照れてますね。」
JM「照れてない!」
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ミロ(プロフ) - TENNさん» TENN様 実は…暁のヨナ大好きです(^^)おそらくめちゃくちゃ影響受けてるし参考にしてます!( ; ; )ヨナみたいなファンタジー要素がないのでこの先違ってきちゃうのですが…、楽しんでいただけると嬉しいです(^人^)わー、テンションあがっちゃいました(笑) (2019年10月30日 8時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
TENN - もしかして暁のヨナ読まれてますか?読んでいて通ずる所があったのでもしかして、と思ったんですが(´-`).。oO私も宮廷物?の話が好きなのですごく面白く読ませて貰ってます(*^^*) (2019年10月30日 2時) (レス) id: 8a45b3191e (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Agust dさん» わ!投票ありがとうございます!(´;ω;`)この主人公はいい子にしよういい子にしようと気をつけたので、そう言っていただけて嬉しいです(o^^o)ユンギペンなのですね!素敵なお名前だと思っておりました!ちょこちょこ登場ですが、このお話のユンちゃん気に入ってます笑 (2019年10月21日 21時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - ちょうど300票目を入れさせていただきました。 姫のような純粋無垢の女性は素敵で憧れます! 誰とくっつくのかが楽しみです♪ ユンギペンなのでユンギとの絡みも楽しみに読んでいこうと思います! (2019年10月21日 13時) (レス) id: fea73733b9 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ムンバイさん» ムンバイ様 えーー!?!?嬉しすぎます…!!震えながら更新してるので、本当に励まされます…!!ありがとうございます!( ; ; ) (2019年2月23日 21時) (レス) id: e396746b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2019年2月14日 23時