三十話 ページ30
聞き慣れた声に慌てて振り向くと、思った通りの男が、少しだけ息を切らして立っていた。
『ジョングク…。なんで…』
JK「父上から、姫様が来てたって聞いて探してました。…それより、さっき言ってたこと。どういうことですか？」
私を、射るような目で見つめる彼から、目をそらすことができない。
『そのままよ。あなたには私の護衛なんかよりももっとふさわしい役目がある。』
JK「俺では、あなたを守るには役不足ってことですか？」
『違うよ…そうじゃなくて…』
JK「ふざけないでください！」
『ジョングクっ』
JK「あなたが俺を連れてきたんです。俺はずっとずっとそのために…っ。」
『ジョングク！待って…！』
私たちに背を向け、走り去っていく彼を追おうと立ち上がった瞬間、
JM「待ってください。」
ジミンに腕を引かれ、それを止められる。
『でも、ジョングクが…！』
JM「今の姫様の考えのまま追っても、なにも解決しませんよ。」
『それは…。』
JM「あなたは、何にもわかってない。あなたの目に俺や、ジョングクがどう写っているかはわかりませんが、今の俺達の姿は、あなたが居てくれてこそのものです。」
さっきまでの冷たい表情はもう、どこにもなく、優しく諭すようなジミンの口調に大人しく耳を傾ける。
『私、あなた達にしてあげられたことなんて何もないよ…。』
JM「そう思っているのは姫様だけです。あなたがいなかったら今の俺はどこにもいない。おそらくジョングクも…。」
『そんなの、私だって同じだよ。2人がいなかったら、どうなってたかわからない。』
JM「なら…
どうして、突き放すようなこと言うんですか？」
ジミンの瞳がゆらゆら揺れていて、悲しそうな表情に、私の方が切なくなる。
『2人が大事だからだよ。誰よりも幸せになってほしいって願ってる。』
JM「その幸せが、あなたの隣にあるってことは、考えもしないですか？」
『…。』
JM「俺たちが願うのは、いつだってあなたの幸せです。だからどうか、そばにいさせてください。
これからも。」
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ミロ(プロフ) - TENNさん» TENN様 実は…暁のヨナ大好きです(^^)おそらくめちゃくちゃ影響受けてるし参考にしてます！（ ; ; ）ヨナみたいなファンタジー要素がないのでこの先違ってきちゃうのですが…、楽しんでいただけると嬉しいです（^人^）わー、テンションあがっちゃいました（笑） (2019年10月30日 8時) (
レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
TENN - もしかして暁のヨナ読まれてますか？読んでいて通ずる所があったのでもしかして、と思ったんですが（´-`）.｡oO私も宮廷物？の話が好きなのですごく面白く読ませて貰ってます(*^^*) (2019年10月30日 2時) (レス) id: 8a45b3191e (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Agust dさん» わ！投票ありがとうございます！(´；ω；`)この主人公はいい子にしよういい子にしようと気をつけたので、そう言っていただけて嬉しいです(o^^o)ユンギペンなのですね！素敵なお名前だと思っておりました！ちょこちょこ登場ですが、このお話のユンちゃん気に入ってます笑 (2019年10月21日 21時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - ちょうど300票目を入れさせていただきました。 姫のような純粋無垢の女性は素敵で憧れます！ 誰とくっつくのかが楽しみです♪ ユンギペンなのでユンギとの絡みも楽しみに読んでいこうと思います！ (2019年10月21日 13時) (レス) id: fea73733b9 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ムンバイさん» ムンバイ様 えーー！？！？嬉しすぎます…！！震えながら更新してるので、本当に励まされます…！！ありがとうございます！（ ; ; ） (2019年2月23日 21時) (レス) id: e396746b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年2月14日 23時
