一話 ページ1
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『ジミン!早く!』
JM「まってくださいよ〜!」
賑やかな街並み。
行き交う人々も楽しげで、活気に満ち溢れている。
というのも、今日は城下町で大きなお祭りがあるから。
そんな中、先程から必死になって叫ぶ少年の声。
JM「もー!まってくださいったら!
姫様!」
『馬鹿!』
JM「痛っ!ひどい!」
私がげんこつを食らわした頭を抑え、涙ながらに訴えるジミン。
可哀想だけど、今のはジミンが悪い!!
『外で姫って呼ばないでよ!バレたらどうするの!?』
JM「す、すみません」
今日、城下町で行われる祭りは、ただの祭りではない。
ここ、華羅国皇女の12歳の誕生日をお祝いする、大切な日。
敵国に囲まれながらも、豊かな資源、広大な土地を誇るこの国は、他のどの国よりも幸せで、明るい国だ。
そんな豊かな国だからこそ、皇子や皇女やの誕生日が来ると毎年、それは盛大に祝うことになっている。
そして、何を隠そう、私こそが、皇女・A、今日の祭りの主役である。
『久しぶりの城下町はやっぱり楽しいわね!』
ずらりと並ぶ出店の内から買った団子を頬張りながらジミンに話しかけると、心底疲れ切った顔を向けられる。
JM「そうですか?もう僕はハラハラしてしょうがないです。…そろそろ帰りませんか?皇子たちにこんなことが知られたら、僕の首が飛びます。」
『いやよ。もうちょっとだけ!どうせ昼からは城から抜けられなくなるんだから。』
JM「ちょっと、姫、じゃなくて、A様!」
うるさいジミンを置いて、人混みの中をずんずんと進む。
自分がこの国の姫であること、不幸に思ったことなんてないし、とても誇りに思っているけれど。
ちょっと自由が無さすぎるのよね。
城の中にいたって、この国のことは分からないし。
私はもっと外の世界を知りたい。
ま、それで幼馴染のジミンを昔から困らせてるんだけど。
ガターン!!
「盗人だ!!」
何!?
派手な音に驚いて、振り向いた瞬間、
ドンッ
『ひゃ!』
勢いよく走ってきた男の子にぶつかられ、激しく尻餅をつく。
『…たたた。』
JM「姫様!!大丈夫ですか!?」
『大丈夫大丈夫!』
ジミンのやつ〜。また呼び方戻ってるし。
「こんの、悪ガキ!!今日という今日は許さんぞ!」
?「離せ!!」
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ミロ(プロフ) - TENNさん» TENN様 実は…暁のヨナ大好きです(^^)おそらくめちゃくちゃ影響受けてるし参考にしてます!( ; ; )ヨナみたいなファンタジー要素がないのでこの先違ってきちゃうのですが…、楽しんでいただけると嬉しいです(^人^)わー、テンションあがっちゃいました(笑) (2019年10月30日 8時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
TENN - もしかして暁のヨナ読まれてますか?読んでいて通ずる所があったのでもしかして、と思ったんですが(´-`).。oO私も宮廷物?の話が好きなのですごく面白く読ませて貰ってます(*^^*) (2019年10月30日 2時) (レス) id: 8a45b3191e (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Agust dさん» わ!投票ありがとうございます!(´;ω;`)この主人公はいい子にしよういい子にしようと気をつけたので、そう言っていただけて嬉しいです(o^^o)ユンギペンなのですね!素敵なお名前だと思っておりました!ちょこちょこ登場ですが、このお話のユンちゃん気に入ってます笑 (2019年10月21日 21時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - ちょうど300票目を入れさせていただきました。 姫のような純粋無垢の女性は素敵で憧れます! 誰とくっつくのかが楽しみです♪ ユンギペンなのでユンギとの絡みも楽しみに読んでいこうと思います! (2019年10月21日 13時) (レス) id: fea73733b9 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ムンバイさん» ムンバイ様 えーー!?!?嬉しすぎます…!!震えながら更新してるので、本当に励まされます…!!ありがとうございます!( ; ; ) (2019年2月23日 21時) (レス) id: e396746b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2019年2月14日 23時