放課後の下駄箱 ページ22
チェウォンに腕を引っ張られ、彼女の後に続いてやってきたのは適当な空き教室。
椅子に座らされて、ちょっと真剣顔で私を見るチェウォンにおそるおそる口を開く。
『チェウォン、どしたの？なんかあ…』
CW「はいはいしゃべらないで」
『んっ』
指にとった薄いピンク色のリップを唇に塗りたくられて口を閉じる。
CW「今日テヒョンとデートなんでしょ？少しくらい飾らないと」
『えーそういうもの？』
CW「そういうもの。…でも、一応お肌はやってきたんでしょ？」
『…うん。ちょっと綺麗にみえる日焼け止め塗った』
CW「進歩だね」
文化祭の日、ほんの少しだけ意識が変わった。ほんの少しだけね。
可愛くしてる皆を見て、憧れたんだ。
ちょっとだけまつ毛をあげてもらって、髪をゆるーく巻いてもらって、満足気に頷いたチェウォンはなんだかお母さんみたいで。
CW「可愛い。やっぱりAが誰よりも可愛いよ」
『ええー。チェウォンに言われても説得力ないけど』
CW「Aはずっと私にとってのお姫様だから」
『…照れる。でも、メイクありがと』
にっこり笑ったチェウォンに見惚れていると、制服のポケットに入れていた携帯がピロンと音を立てた。
TH《門のところにいるね》
チェウォンにもう一度お礼を言って下駄箱へと向かう。
走ると髪がふわふわと揺れる感覚がなんかちょっと落ち着かない。
『…あ、ジョングク君』
下駄箱につくと、ちょうどジョングク君が自分の靴を出した所で、息を切らした私を見て、少しだけその丸い瞳を大きくする。
あれ。
なんだか急に緊張してきたな。
『ジョングク君は今日バイト…、うわっ』
鞄のファスナーが開けっ放しだったらしく、靴を地面に置いた拍子に中のものが雪崩のように滑り落ちてきた。
JK「はは、何してんの」
『いやあ、私ボケんてんね』
JK「Aがボケてるのは今に始まったことじゃないでしょ」
『言うね』
JK「言うよ」
そう言いつつもしゃがみこんで拾うのを手伝ってくれるジョングク君は優しい。
ふと彼の大きくて男らしい手が目に入り、また余計なことを考えそうになったので慌てて顔を上げると…
JK「…」
『…ジョングク君？』
私を見つめていたジョングク君と目が合い、少しだけ見つめ合う。
何を考えてるんだろう。
私にも、ほんの少しでいいからジョングク君みたいにひとの気持ちがわかればいいのに。
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ミロ(プロフ) - ももなさん» ももなさん！私も大好きですよ！(o^^o)少しでもあったかい気持ちになってもらえてたら幸せです！(TT) (2020年10月23日 23時) (
レス) id: ffc43d4874 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - キム･カズさん» 私も大好きです！！！ (2020年10月23日 23時) (レス) id: ffc43d4874 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - キム･カズさん» カズしゃん！この主人公心の声もガバガバなんでちょっと尊敬しています笑読んで下さりありがとうございます(>人<;) (2020年10月23日 23時) (レス) id: ffc43d4874 (このIDを非表示/違反報告)
ももな(プロフ) - 大好きですミロさん！！！！本当にミロさんのお話は全部あったかいです(TT) (2020年10月22日 0時) (レス) id: 01ec482e54 (このIDを非表示/違反報告)
キム･カズ(プロフ) - みろしゃん…もう大好き！！主がクラスの女子に好かれてる感じも好きだし、あんまり怯まない主好きっす！！ (2020年10月19日 1時) (レス) id: 2561bedadd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2020年10月18日 18時
