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『あ！おじさん！ここです！！』
大学近くの森の中を突き進むこと数十分。
眼前に広がった懐かしい光景に少しだけ緊張する。
辺鄙なところまで乗せてくれたタクシーのおじさんにお礼を言い、あの時と変わらない姿で立つ木造の建物の中に飛び込むと、目当ての人物を見つけ、私を見て目を丸めたその人の腕を思い切りひく。
『管理人さん！！』
「うわ！え、誰！？！？」
『洞窟を通り抜けたら、時を越えられるのは本当！？』
「え！？」
『私、どうしても過去にいきたいんです！！』
「ちょっと待って！
落ち着いて。」
彼の腕を引いていた手を掴まれ、近くの椅子に半ば無理やり座らされる。
「過去に行きたいって…
何があったの？」
『…私の大切な人が、私のせいで事故にあって、深く傷ついてしまったんです。
その人は、私のとてもとても大切な人なんです。
だから、過去に戻って事故を防ぎたい。
信じれば奇跡は起こるって…あの時あなたが言ってくれました。
キム・ソクジンさん。』
サークルの恒例行事で訪れた、時を越えられるという言い伝えがあると言われてきた洞窟の管理人。
それが今私の目の前にいるソクジンさんだった。
数年ぶりだというのに、ほとんど歳を取っていないように見えるその人は、私の言葉に驚いたように目を丸くする。
JN「…思い出した。
昔、ここに来たことがある子だよね？」
『…はい。』
JN「すごく熱心に話を聞いてくれたから覚えてるよ。
あの時も君は、あの洞窟の不思議な話を信じているみたいだった。」
あの時は、
ただ単純に素敵だと思ったんだ。
そんなことがあれば、ロマンチックだなって。
『今はあの時の何百倍も、信じたいと思っています。』
JN「…、
わかった。だけど、行く前によく聞いてほしい。
未来を変えるなんて、基本的には不可能なんだ。
例えば、仮に君が事故にあった日に戻ってその事故を防いだとしても、きっとまた別の理由で同じような事故は起こってしまうと思う。」
『そんな…！』
JN「そういうものなんだ。決まってしまってる運命は、そう簡単には変えられない。
だから、もっと根本的なことを変える必要がある。」
『根本的なこと？
それって…』
JN「これ以上は、僕からは言えない。
とにかく、洞窟に向かおうか。」
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ミロ(プロフ) - もゆさん» わぁ！ジミンペンの方にそう言っていただき今とてもホッとしております( ´ ▽ ` )ちょっとありえな設定でしたが、ジミンちゃんの包み込むような優しさが少しでも表現できてたら幸いです！(*^_^*)素敵なコメントをありがとうございます！ (2020年6月2日 21時) (
レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
もゆ - ミロさん!!!!「もしも願いが叶うなら」に続き、大号泣しております、本当に場面描写が繊細でもうそっくりそのまま感情移入できちゃう文章、尊敬します…！私はジミンペンなんですが、こんなにも信じあえる関係に焦がれ、凄く幸せになれました！ありがとうございます！ (2020年5月19日 1時) (レス) id: a156f1d191 (このIDを非表示/違反報告)
くるむ(プロフ) - ミロさん» ぶっ飛ばすどころか即読みます！ミロさんのワンピックもわかっちゃうかも知れないですね(..) (2019年11月26日 23時) (レス) id: d2a4ad9a4f (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - くるむさん» くるむ様 わかります。皆のグレートマザーになりたいです（ ; ; ）近い将来日プの話書いてたらさすがにぶっ飛ばしてくださいね…（笑） (2019年11月26日 23時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - KIM MINさん» 大好きだなんて言っていただけてとても嬉しいです( ；∀；)ペンミお疲れ様でした(*^^*)実物の彼らにはとてもじゃないけど敵いませんが、少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです！(*^^*)ふふ、こんなに愛されて幸せすぎて溶けてしまいますね(´∀｀) (2019年11月26日 23時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年11月15日 21時
