24話 ページ24
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朝目が覚めると、
ベッドに眠っていたのは私1人だった。
シーツはすっかり冷たくなっていたけれど、
この手にはまだ彼のぬくもりが残っているような気がして、とても不思議な感覚に陥る。
テヒョンは消えてしまった。
いや、もしかしたら最初からいなかったのかもしれない。
ここ数日間の不思議な出来事は、全て私の夢だったのかもしれない。
だって、
彼が残していったものなんて、
本当に何もなくて。
残ったのは、
私のこの、胸の痛みだけ。
「先生！おはようございます！」
『ああ、
おはよう、皆。』
家を出て、ある場所へ向かう途中に村の子ども達と出くわす。
「どこか行くの？」
『うん。
あ、そーだ。
皆も一緒に行く？』
「うわ…ここ何？」
「こんな所まで初めてきた！」
少し興奮した様子の子ども達を見て笑う。
『ここはね、神様が住んでるお家なんだよ。』
「神様！？」
子ども達を連れてやってきたのは、あのお社。
毎日来るって約束したから。
『皆も虎の神様の話聞いたことあるでしょ？』
「あるよ！」
「悪い子は連れてかれるんだよね！？」
『この神様はそんな怖い神様じゃないよ。』
しかもちょっと内容が変わっちゃってるし。
まぁ、昔話なんてそんなものよね。
長い時間をかけて伝えられていくうちに、少しずつ話が湾曲していってしまう。
だって、
私の知ってる神様は、全然違ったから。
『ここにはね、すごく優しくて…
しかもものすごーいイケメンの神様がいるの。』
「イケメン！？」
『そう。
だけどその神様、寂しがりやだから、たまに皆も遊びに来てあげてね。』
「わかった！
先生はイケメンの神様に会ったことあるの？」
『どうだったかな？』
「はー？
会ったことないのになんでイケメンってわかるのさ！！」
『あは、
それもそうだ。』
ぷんぷんと怒る子ども達を見て笑う。
ねぇ、テヒョン。
あなたは賑やかなのが好きだったから。
今、笑ってるかな？
見守ってくれてる？
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つきこ(プロフ) - テヒョンのソロアルバム聴きながら読みました😭せつないけど最高のお話でした✨ (11月12日 20時) (
レス) @page27 id: 449ba1617b (このIDを非表示/違反報告)
あいし(プロフ) - あかん。ほんまに泣ける😿 (2023年1月27日 15時) (レス) @page27 id: 6ccfb19ab8 (このIDを非表示/違反報告)
murasaki5027(プロフ) - 番外編、続編希望です！！ (2022年5月26日 18時) (レス) @page26 id: 1f714ed38e (このIDを非表示/違反報告)
わたし。(プロフ) - このテヒョン、妄想ですがドタイプです！！！！ (2021年4月22日 0時) (レス) id: 373e34b3f9 (このIDを非表示/違反報告)
ジョングガ - ミロさんの物語ほんとにLOVEすぎて困る、どの作品見てもいいわぁってなるし最高！面白かったりする話でも最後は泣ける話だったりして毎回楽しませてもらってます。本当に小説化して欲しいくらい笑これからも頑張ってください (2020年11月8日 1時) (レス) id: c6fa5ac741 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年10月14日 20時
