12話 ページ12
テヒョンとのキスの後は、何故か体がめちゃくちゃ疲れる。
その代わりに、彼の唇に触れた瞬間、全身に広がる甘い痺れは、まるで媚 薬のようでもあって。
『…危なかった…』
「なにが？」
ベッドの上、後ろから私を抱きしめるテヒョンに振り返って笑いかける。
『なんでもないよ。』
「そう？」
あまりの気持ちよさに、つい全てを受け入れてしまいそうになる。
キスだけじゃ足りなくなるんだ。
「あ。ちゃんとしるしつけれた。」
『え？』
「ここ。」
『ひゃ、』
ちゅっと首筋に口付けられて、ゾクゾクする。
「Aは俺のものだっていうしるし。」
『…私はテヒョンのものじゃないよ。』
「でも、俺はAのものだから。」
『なにそれ。』
「はやくAと繋がりたいなぁ。」
『だめ。』
「そしたら俺、もうきえちゃってもいいや。」
ぽつりとこぼしたテヒョンの言葉に、心臓が絞られるように苦しくなった。
『…消えちゃだめだよ。』
思わず出した言葉は私の本音。
テヒョンはそれに何も言わなかったけれど、私を抱きしめる腕の力が強くなった。
きっとあなたは、
ふらっと現れて、
そしてふらっと消えてしまうんだ。
『テヒョン、明日は診療所が休みだし、一緒に村に行ってみようか。』
「村？」
『うん。』
「！！行きたい！！」
嬉しそうに笑うテヒョンを見て、私も笑顔になる。
いつまで一緒にいられるか分からないけれど、
どうせなら幸せな時間を過ごそう。
それから、
もう一度軽くテヒョンにキスされて、今度こそ意識を手放した。
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つきこ(プロフ) - テヒョンのソロアルバム聴きながら読みました😭せつないけど最高のお話でした✨ (11月12日 20時) (
レス) @page27 id: 449ba1617b (このIDを非表示/違反報告)
あいし(プロフ) - あかん。ほんまに泣ける😿 (2023年1月27日 15時) (レス) @page27 id: 6ccfb19ab8 (このIDを非表示/違反報告)
murasaki5027(プロフ) - 番外編、続編希望です！！ (2022年5月26日 18時) (レス) @page26 id: 1f714ed38e (このIDを非表示/違反報告)
わたし。(プロフ) - このテヒョン、妄想ですがドタイプです！！！！ (2021年4月22日 0時) (レス) id: 373e34b3f9 (このIDを非表示/違反報告)
ジョングガ - ミロさんの物語ほんとにLOVEすぎて困る、どの作品見てもいいわぁってなるし最高！面白かったりする話でも最後は泣ける話だったりして毎回楽しませてもらってます。本当に小説化して欲しいくらい笑これからも頑張ってください (2020年11月8日 1時) (レス) id: c6fa5ac741 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年10月14日 20時
