変わらない気持ち ページ49
JN「Aちゃん…、元気出して？」
『あ、はは。
元気です。へへ。』
とんでも気持ち悪発言の後、先輩から励まされるようにして楽屋を後にした。
ムンビン君には絶対引かれたな。
いや、引かないはずがないもの。
でも、まぁ嘘であって欲しいけど、本当のことしか言ってない。
『いいんです。先輩への気持ちは伝わったはずなんで。それが、一番大事なんです！』
JN「そうゆうもの？」
『はい。
これだけはこの先何があっても変わらない事実なので。』
きっぱりとそう告げると、彼は少しだけ驚いた顔をした後、カッと顔を赤くしてそっぽを向いてしまった。
JN「そんなの、俺も同じ気持ちなのに。」
『え？』
JN「Aちゃんが僕のだって言えないの。
結構辛いね。」
『！せんぱ、』
JN「ごめん、Aちゃんにも我慢させてるってわかってるのに、
自分がこんなに独占欲強いって、
初めて知った…」
『…っ』
そう言った先輩の顔は、彼の綺麗な手に覆われて見えなかったけれど、
赤くなった耳を見て、彼がものすごく照れていることがわかる。
なにそれ。
今すぐ抱きたいんですけど。
『先輩、私…』
「キムさん！」
JN「社長さん！」
『こ、こんにちは！』
思わぬ邪魔に誰かと思えば、
ユンギ君とホソク君が所属する事務所の社長さんだった。
威嚇した表情をただちに直し、笑顔で挨拶する。
「ああ、こんにちは。
相変わらず欲しくなる子ども達ばかりだねぇ。」
JN「おかげさまで。」
キム兄弟を見渡し、仕事モードバチバチの表情をする社長さんに、いつもどおり爽やかに笑ってみせる先輩の肝っ玉が羨ましい。
「ちょうどいい。実はソクジンさんに相談したいことがあってね。
…ホソク。」
社長さんに呼ばれ、不思議そうな顔をして前に出るホソク君。
JN「あの、ホソクが何か…？」
「ああ、
実は、うちの会社のダンストレーナーがアメリカの学校に指導しに行くことになってね。何人かうちの練習生も連れていこうと思って。
そこで、
ホソクをアメリカに留学させるのはどうだろう？」
HS「え。」
「「え。」」
HS「…俺？」
それは、再び訪れた、
突然の別れの兆しであった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3497人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えみ♪♪(プロフ) - ミロさんの作品は全部何度も読み返してます。とても大好きです！！ (2021年8月25日 22時) (
レス) id: 004a0e4a1a (このIDを非表示/違反報告)
タハ - 新しいキャラクター、待ってました！！ どうやら今の展開で行くと、ソクジンさんとライバルになりそうですね! 楽しみです☆ 私も大好きです!! (2020年5月17日 17時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
さいとー。 - なんなんですか！？この最高の話は！！！ジミンちゃんの骨拾うとかちょいちょい出てくる言葉にセンスしか感じません！笑 (2020年4月27日 18時) (レス) id: 577906deae (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - まかろん1106さん» わ！わ！わ！えーん！！嬉しすぎてどうしましょうかっっ！！本当にこんなふうにいただける暖かいお言葉に支えられて毎日楽しくお話書かせていただいてます(T-T)こちらこそありがとうございます！(＞人＜;)これからも何卒よろしくお願いします…！！ (2020年1月5日 11時) (レス) id: 990117c315 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん1106(プロフ) - ミロさん！突然ですが私、ミロさんが書くお話…ほんっっとに好きでして、もう、毎日ミロさんの色んなお話読ませてもらってるんですが、もう依存するくらい素敵な作品ばっかりで感動してます！笑 (2020年1月3日 1時) (レス) id: 874c25485a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミロ
| 作成日時：2019年5月8日 19時
