人間だもの ページ33
JN「そっか。ジョングガそんなこと言ってたんだ…」
仕事から帰ってきたソクジン先輩に今日あったことを話すと、少しだけ眉根を寄せて、悲しげな表情でそう呟いた。
『あの、先輩。』
JN「ん?」
声をかけた私に、顔を上げた先輩はもういつも通りで。本当に感情を隠すのが上手い人だなといっそ切なくなってきてしまう。
『私、先輩のことが大好きです!』
JN「お?え、
あ、ありがとう。」
『だけど、今は色々我慢します!
だから、先輩も今は子ども達のことを1番に考えてください!』
JN「…え?」
『もう、ぶっちゃけちゃいますと、
私の計画では、
これから、家事もどんどん上達して、
いい奥さんになりますよ?アピールしつつ先輩との仲も深めて、子ども達という外堀を固めて、そのままゴールインするつもりでしたが!』
JN「まって、ぶっちゃけすぎじゃない?」
『でも、我慢します!
今は、子ども達のつつがない成長が最重要事項ですからっ』
JN「わかったよ。」
『…へ?』
JN「Aちゃんの気持ちはよくわかった。
ありがとね、あの子達のこと考えてくれて。」
『あ、はい。』
JN「僕も気をつけるようにするよ。
それじゃ、夕食の準備があるから。」
『あ、はい。』
あ。
はい。
えーっと。
いや、私から言い出したことなんだけどね?
うん、まあ若干想像はついていたけどね?
あ、ASSARIしてんな〜〜〜〜っ!!!
私なんて、これを言い出すまでに何回も血の涙を流したというのにっ!!
ていうか、今でも若干言ってしまったこと後悔してるっていうのにっ!!
だって、しょうがないじゃないか!人間だもの。
『ふぇぇぇええん!!!』
なんとなく収まりがつかなくて、
外に飛び出して、そこらへんの自転車にまたがる。
道路に出ると、ダンスのレッスン帰りらしきホソク君とすれ違った。
HS「あれ、ヌナどうしたの?
ってかそれ俺の自転車…っ」
『御免…!!』
盗んだbikeで当てもなく走る。
このモヤモヤとした気持ちを振り払うように。
無我夢中で走るうちに、頭をスッキリとし、
自分のめんどくささ加減に気づき、今度は自己嫌悪に襲われ始めた。
『やー、自分でも思うけど私先輩のこと好きすぎだよね〜…っ ((ブチ!!!))
お?』
ガッシャーーーーン!!
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えみ♪♪(プロフ) - ミロさんの作品は全部何度も読み返してます。とても大好きです!! (2021年8月25日 22時) (レス) id: 004a0e4a1a (このIDを非表示/違反報告)
タハ - 新しいキャラクター、待ってました!! どうやら今の展開で行くと、ソクジンさんとライバルになりそうですね! 楽しみです☆ 私も大好きです!! (2020年5月17日 17時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
さいとー。 - なんなんですか!?この最高の話は!!!ジミンちゃんの骨拾うとかちょいちょい出てくる言葉にセンスしか感じません!笑 (2020年4月27日 18時) (レス) id: 577906deae (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - まかろん1106さん» わ!わ!わ!えーん!!嬉しすぎてどうしましょうかっっ!!本当にこんなふうにいただける暖かいお言葉に支えられて毎日楽しくお話書かせていただいてます(T-T)こちらこそありがとうございます!(>人<;)これからも何卒よろしくお願いします…!! (2020年1月5日 11時) (レス) id: 990117c315 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん1106(プロフ) - ミロさん!突然ですが私、ミロさんが書くお話…ほんっっとに好きでして、もう、毎日ミロさんの色んなお話読ませてもらってるんですが、もう依存するくらい素敵な作品ばっかりで感動してます!笑 (2020年1月3日 1時) (レス) id: 874c25485a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2019年5月8日 19時