ジョングク君の気持ち ページ31
「ほんと、キム家の子ども達の遺伝子どうなってんだって、
あれ？」
『え？』
「ジョングク君、どこ行きました？」
『へ！？』
先生に言われて教室を見渡してみると、
さっきまでいたはずのジョングク君がどこにもいなかった。
さっきの戸惑ったような彼の表情を思い出す。
まさか、1人で帰ったの？
『私、行きます！
先生達さようなら！』
「あ、Aさん！」
保育園を飛び出した頃には、
なんだかもう泣きそうになってた。
でもそれは、
彼に嫌われてしまったからではなくて、
『…ジョングク君…』
JK「…」
角を１つ曲がったところで、
壁にもたれて俯いている彼を見つけた。
『…1人で帰ったかと思ったよ…』
JK「せんせたち、しんぱいするからだめってゆってた。」
『…うん、そうだね。』
前に、彼と双子が保育園を抜け出した時に言った言葉。ちゃんと覚えててくれたんだね。
まだ俯いたままの彼に、視線を合わせるようにしゃがみこむ。
一体なにがあなたの笑顔を奪うんだろう。
だけど、考えるよりも今は。
JK「…ヌナ、くるし」
『その分だけ、ヌナはジョングク君が大好きってことだよ。』
ぎゅうぎゅうに彼を抱きしめると、このすっぽりと収まる感覚が随分と久しぶりのような気がして、
なんだか胸が苦しくなる。たった一週間くらいのことなのに。
ああ、でも。
もっと早くこうすれば良かったな。
『ヌナは、何があってもジョングク君の味方だからね？』
JK「みかた？」
『うん、ジョングク君が大好きだってことだよ。』
子どもとはいえ、他人なんだからわからないことだってある。好きだからこそ、その気持ちが知りたいと思うけれど、それよりも知っていてほしい。
私があなたを本当に大切だと思っていること。
JK「ぐぅもね、ヌナのことだいすきなの…っ」
鼻声まじりのその声に、ますます心臓は苦しくなったけれど、ぐっと堪えて彼の言葉に耳をすます。
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えみ♪♪(プロフ) - ミロさんの作品は全部何度も読み返してます。とても大好きです！！ (2021年8月25日 22時) (
レス) id: 004a0e4a1a (このIDを非表示/違反報告)
タハ - 新しいキャラクター、待ってました！！ どうやら今の展開で行くと、ソクジンさんとライバルになりそうですね! 楽しみです☆ 私も大好きです!! (2020年5月17日 17時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
さいとー。 - なんなんですか！？この最高の話は！！！ジミンちゃんの骨拾うとかちょいちょい出てくる言葉にセンスしか感じません！笑 (2020年4月27日 18時) (レス) id: 577906deae (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - まかろん1106さん» わ！わ！わ！えーん！！嬉しすぎてどうしましょうかっっ！！本当にこんなふうにいただける暖かいお言葉に支えられて毎日楽しくお話書かせていただいてます(T-T)こちらこそありがとうございます！(＞人＜;)これからも何卒よろしくお願いします…！！ (2020年1月5日 11時) (レス) id: 990117c315 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん1106(プロフ) - ミロさん！突然ですが私、ミロさんが書くお話…ほんっっとに好きでして、もう、毎日ミロさんの色んなお話読ませてもらってるんですが、もう依存するくらい素敵な作品ばっかりで感動してます！笑 (2020年1月3日 1時) (レス) id: 874c25485a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年5月8日 19時
