部長の太っ腹 ページ4
「全く何をしとるんだね君は。」
「「申し訳ありません。」」
出社して早々、式場での撮影の件を部長にしぼられる私達。
ん？ちょっと待て。
『君【は】…？』
「当たり前だろう。ソクジン君は何も悪くない。」
『差別ですね？』
相変わらず先輩に首ったけな部長は、
今日も今日とて私に厳しい。
「まぁ、子どものすることだから仕方ないが。」
ついでだけど部長は子ども達には甘い。
週一ペースで彼らにとお菓子をよこしてくれるほどマメだ。
「ところで、今回行ってもらった式場の会社が、日本にも子会社を作ることになってな…
ソクジン君、ちょっと助けに行ってあげてくれないか？」
JN「日本に出張ってことですか？」
『えー！！ちょっと部長。先輩の身の上を知っていながらなんて酷なことを言うんですか！？』
先輩が子ども達を置いて行けるわけないじゃないかっ！(私もいるけど)
鼻息を荒くする私を、とてつもなくめんどくさそうに見る部長。
「君は黙っていなさい。
もちろん、そう思ってこれを用意しといた。」
そう言って部長がデスクから出したのは、
7枚の航空券。
JN「え！？
部長、これって…」
「子どもたちも一緒に連れていけばいい。
それなら問題ないだろう。」
『おおお！
部長太っ腹ぁ！！』
JN「いいんですか！？
子どもたちの分は僕が払います！」
「いるもんか。
ちょうど春休みの時期だし、子どもたちと楽しんでくるといい。」
な、なんてかっこいい大人なんだ！
尊敬の眼差しを送っていると、
ふとあることに気がつく。
『部長、一枚足りませんよ？』
「これで全部だが？」
『え、私の分は？』
「なんで君の分まで用意しなきゃいけないんだね。」
『そ、そんなぁ！』
ま、でもそりゃそうだ。おっしゃる通り。
だがこのくらいで諦める私ではない。
『部長、取引しましょう。』
・
『ふふ、』
手の中の航空券を見て、ニヤニヤが抑えられない。
あの日、無事に取引は成立した。
先輩のこの間のタキシード姿のプロマイドと交換だと言うと、部長は簡単に落ちた。
ちょろちょろのちょろですわ。げへへ
JM「ヌナ？またひとりでわらってるー。」
『あら、いやだ。』
YG「ヌナが1人で笑ってるのはいつものことだろ。
いい加減慣れろ。」
JM「えー？」
いや、全くその通り。
とほほ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3496人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えみ♪♪(プロフ) - ミロさんの作品は全部何度も読み返してます。とても大好きです！！ (2021年8月25日 22時) (
レス) id: 004a0e4a1a (このIDを非表示/違反報告)
タハ - 新しいキャラクター、待ってました！！ どうやら今の展開で行くと、ソクジンさんとライバルになりそうですね! 楽しみです☆ 私も大好きです!! (2020年5月17日 17時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
さいとー。 - なんなんですか！？この最高の話は！！！ジミンちゃんの骨拾うとかちょいちょい出てくる言葉にセンスしか感じません！笑 (2020年4月27日 18時) (レス) id: 577906deae (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - まかろん1106さん» わ！わ！わ！えーん！！嬉しすぎてどうしましょうかっっ！！本当にこんなふうにいただける暖かいお言葉に支えられて毎日楽しくお話書かせていただいてます(T-T)こちらこそありがとうございます！(＞人＜;)これからも何卒よろしくお願いします…！！ (2020年1月5日 11時) (レス) id: 990117c315 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん1106(プロフ) - ミロさん！突然ですが私、ミロさんが書くお話…ほんっっとに好きでして、もう、毎日ミロさんの色んなお話読ませてもらってるんですが、もう依存するくらい素敵な作品ばっかりで感動してます！笑 (2020年1月3日 1時) (レス) id: 874c25485a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミロ
| 作成日時：2019年5月8日 19時
