だーれ? ページ15
『日本の温泉は最高だねぇ!
テヒョン君もこっちおいでー。死ぬぞー。』
TH「テテは、しゅぎょうちゅう…っ」
天然温泉が売りのこの宿の湯は、
言うだけあって、お肌がすべすべになっていくような気がする。
何を目指しているんだか知らないが、
さっきから水風呂で耐え忍んでいるテヒョン君を捕まえ、露天風呂へ来てみると、外には誰もいなく貸切状態だった。
仲良く遊ぶ3人を横目に、
今日一日の疲れを癒すように温泉を堪能する。
JM「あ、ヌナひよこさんとってー。」
JK「とってー。」
『あいよー。』
目の前までぷかぷか泳いできたひよこを見て、
3人をちょっと驚かせてやろうと、
水圧でビューンと勢いよく送り出す。
ありゃ。
力一杯やりすぎて、ひよこはお風呂の外の茂みまで吹っ飛んで行ってしまった。
JM「わぁ!!」
TH「おお!!」
JK「ヌナ、しゅごい!!もっかいもっかい!!」
『いいよー!やってあげるから持っておいで。』
JM「はーい!」
はぁー。
なんか、幸せだなぁ。
彼らとはよく一緒にお風呂に入るけど、
こうやって旅行に来て入るのとはまた違う。
混浴ないのかなぁ!?
なんて、邪なことを考えてニヤニヤしていると。
JM「おいちゃん、だーれ?」
お?
おいちゃん?
ジミン君の声に茂みの方に顔を向けると、
バッと勢いよく立ち上がった見知らぬおっさんの姿が。
あー、おじさんがいたのね。
そっかそっか。
おじさんもお風呂に入りに来たのかな…
『っぎゃぁぁああああ!!!』
私の声に驚いた男は、すぐに身を翻しその場を離れた。
嘘!!
覗き!?!?
取り乱す私をよそに、その男めがけてものすごい勢いで桶を投げつけるジョングク君に、
バイバイ〜と手を振るジミン君。
テヒョン君は…
『うわ〜ん、テヒョン君ありがとぉお。』
TH「ん!」
私の前に立ちふさがり、
変質者の視線から私を守ってくれていた。
おかげでそんなに見られてはない…よね?
…うう。
JK「ヌナ、ぐぅやっつけたの!」
『うんうん、ありがとね。』
JK「おっかける?」
『だめだめ!
ジミン君もこっちおいで!』
3人まとめてぎゅっと抱きしめると、少しだけ平静を取り戻せた。
怖かったよぉお。
先輩ぃ…。
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えみ♪♪(プロフ) - ミロさんの作品は全部何度も読み返してます。とても大好きです!! (2021年8月25日 22時) (レス) id: 004a0e4a1a (このIDを非表示/違反報告)
タハ - 新しいキャラクター、待ってました!! どうやら今の展開で行くと、ソクジンさんとライバルになりそうですね! 楽しみです☆ 私も大好きです!! (2020年5月17日 17時) (レス) id: ee578eb3c2 (このIDを非表示/違反報告)
さいとー。 - なんなんですか!?この最高の話は!!!ジミンちゃんの骨拾うとかちょいちょい出てくる言葉にセンスしか感じません!笑 (2020年4月27日 18時) (レス) id: 577906deae (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - まかろん1106さん» わ!わ!わ!えーん!!嬉しすぎてどうしましょうかっっ!!本当にこんなふうにいただける暖かいお言葉に支えられて毎日楽しくお話書かせていただいてます(T-T)こちらこそありがとうございます!(>人<;)これからも何卒よろしくお願いします…!! (2020年1月5日 11時) (レス) id: 990117c315 (このIDを非表示/違反報告)
まかろん1106(プロフ) - ミロさん!突然ですが私、ミロさんが書くお話…ほんっっとに好きでして、もう、毎日ミロさんの色んなお話読ませてもらってるんですが、もう依存するくらい素敵な作品ばっかりで感動してます!笑 (2020年1月3日 1時) (レス) id: 874c25485a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2019年5月8日 19時