罠 ページ42
貴｢早くバスを確認しないと……！｣
支度をし、いざ向かおうとドアノブに手を差し伸べた時彼女はピタっと止まった。
貴｢……いや、今行ってもまだ仕込まれてないかもしれない。こういう場合は早朝に行くのが妥当ね､｣
この時間帯ではまだ寝てない人がいるため、罠を仕掛けるのには部が悪い…。それに仕掛けるなら皆が寝静まった真夜中に罠を仕掛けるのが普通だ、、、そう思った紅蘭は一旦ベッドに座り考え直した。
そして少し仮眠をとり、朝の5時、彼女はキャンプ場から少し離れた場所にある車庫へと向かった。
◇
(バス､､､､1番注意しないといけないところはブレーキオイル。)
彼女は着くや否やバスのブレーキオイルを確認し始めた。
これも昔､､､円堂守の祖父である円堂大介の身に起こった事故が原因だ。あの時も円堂大介が率いるイナズマイレブンを乗せたバスがFF決勝戦の会場に向かう途中に事故を起こした。その事故内容がブレーキオイルの漏れによる事故だ。
曲がり道でブレーキが効かなかったことによる事故。
そしてこの事故も誰かに仕組まれたものだったのだ。
彼女は周りを気にする余裕すら無く必死にバスを点検する。そして､､､､
貴｢こ、これは……!!｣
バスの前輪を注意して見ていると、何やら細工されたような形跡を彼女は見つけた。
早速彼女はそれを取り除こうと前輪に手を伸ばした時
――ｶｼｬｯ
貴｢ｯ!!……誰!?｣
茂みからシャッター音がした。そして、紅蘭が叫ぶと同時に黒のスーツを来た男が数人、彼女を取り巻くように現れた。
貴｢ｯ、貴方達はいったい……!!｣
彼女は奴らに聞こえるように声を張り上げる。
だが、彼らは何も発しようとしない。それに加えまるで紅蘭を逃げさせないようにジリジリと彼女へと近づく。
貴｢ﾁｯ…貴方達､､どうやらオリオンではなさそうね…｣
取り囲まれたこの状況、そして彼らの威圧に紅蘭はオリオンの手下では無いと察した。
だが、オリオンの手下出なくても今の彼女の状況は極めて最悪かつ危険。
紅蘭はツーっと冷や汗を流した。
貴(っ、どうやら彼女の罠にかかったようね……。恐らくこのまま私を試合にださせないように捕獲するのが目的。…………だったら尚更逃げないとｯ!!)
ジリジリと彼女に近づく彼等。
それから逃げるように後ずさる紅蘭。
――ﾋﾟﾀ
紅蘭は背中にバスが当たったのを感じた
＿＿＿彼女の逃げ場はもう無くなってしまった
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みい - 続きが楽しみです (5月14日 23時) (
レス) @page47 id: 3f138333af (このIDを非表示/違反報告)
ひかり - この話しすごく好きです。よかったら続きを書いてください (2022年3月30日 16時) (レス) @page11 id: 74fd1d89f9 (このIDを非表示/違反報告)
ルノシ - 続き楽しみです。絵も上手だし、むっちゃ面白いし、最高です。 (2022年3月25日 13時) (レス) @page47 id: 682bf16234 (このIDを非表示/違反報告)
あかや(プロフ) - 辺銀さん、今でも戻ってきて読み返してるぐらい大好きな作品です！！私がイナイレにハマってきっかけでもある作品です。いつまでも更新お待ちしてますので、もし良ければまた更新してくれると嬉しいです！！ (2022年2月2日 1時) (レス) id: eed553f04a (このIDを非表示/違反報告)
リア - 面白いですね❗頑張って下さい☺ (2021年10月5日 11時) (レス) @page27 id: d796aff6e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：辺銀ヽ(･ω･`*) | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/RibonHomupe
作成日時：2019年9月17日 2時
