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家に帰ると、なんとなく1人になりたくてすぐにお風呂に入った。
湯船に浸かっていると聖ちゃんに言われた言葉が頭の中を駆け巡る。
部活がなくなって、北人くんがみられなくなるのは嫌だし、確かに今のうちに接点を作っておくべきなんだろうけど。
私はただの同級生できっと北人くんに認知すらされてない。
だから話かける理由もない。
この恋は憧れで終わらせるんだ。
北人くんは人気者だから私じゃ釣り合わない。
でもやっぱり近づきたい気持ちがあるのも事実で...
「どうしよう。」
湯船に浸かりながら頭の中はぐるぐると回って答えは出せなかった。
そういえば、北人くんの好きな人って誰なんだろう。
きっと可愛い子なんだろうな。
考えれば考えるほど自信がなくなってきてブクブクと湯船に口元を沈めた。
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〜次の日〜
「おはよ〜」
「おっはよー!!あれ?A元気なくない?」
「んーそんなことないよ?」
「そう?無理しないでね?」
「うん、ありがとう!」
す、鋭い.....
聖ちゃんが言った通り朝起きた時から体がだるい。
だけど今日は早退するわけにはいかない理由がある。
昨日考えた末、バスケ部が終わる時間まで残って北人くんに話しかけてみることにした。
もしも北人くんに話しかけることができた
"一緒に帰りませんか?"
って誘うんだ!
〜放課後〜
ちょっと無理したけどなんとか1日乗り越えて部活の終了時刻になった。
「おつかれーーって、また見てるし!!!」
「日課ですから笑」
「にしても今日は準備遅すぎません?」
「実はさ...」
聖ちゃんに北人くんに話しかけてみることにしたと伝えると
「え!!!ついに!?すごいじゃん!
頑張ってね!!!」
って応援してくれた。
「じゃあ先帰るから、Aファイト!!!」
「うん!ありがとう!」
あとは北人くんが来るのを待つだけ....
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作者名:mm | 作成日時:2020年3月11日 13時