6話 ページ7
この日の閉店後。店には店長、オスマンさん、私、そして白金さんの4人が残っていた。
「さて、Aさん。ラテアートの練習しようか」
「はい」
一通り店内の掃除が終わり、キッチンへ向かった。
ミルクのセットをし、エスプレッソをまず作る。
「そう言えばAさん、昨日の指大丈夫だった?」
「あ、はい。おかげさまで。オスマンさんが早めに対処してくれたおかげです」
「いやいや、当たり前のことをしただけだよ」
普段おっとりとした性格の彼だが、昨日のあの時は凄くかっこよくて、頼もしかった。
私はあの瞬間、彼に恋を────
「何やってんの〜?」
背後からキーの高い声が聞こえ、振り返ってみると、休憩室からひょこっと顔を出した白金さんが。
「し、白金さん…!」
「あぁ、今Aさんにラテアートを教えてるんだよ」
「へぇ〜ラテアートかぁ、面白そ〜!店長!!私もやっていいですか??」
白金さんはそう言って、休憩室の方に顔を向ける。そこに店長がいるのだろう。
「まぁ物は試しだ。白金もオスマンにラテアートを教えて貰え」
「わぁ〜い!店長ありがとうございます!」
白金さんはキッチンの中へと入っていき、オスマンさんの隣へ止まる。
「結構ラテアート大変だよ、白金さん大丈夫?」
「大丈夫!オスマンが教えてくれるなら、私頑張る!!」
「…ん、分かった。Aさん、出来たら声掛けてくれるかな?」
「はい…分かりました」
オスマンさんは白金さんをキッチンの端へと移動させ、ラテアート用の器具の説明した。更には白金さんはまだコーヒーの淹れ方を分かっていないため、彼にお願いをしていた。
「オスマン〜私まだ店長からコーヒーの淹れ方教えてもらってないの、作って〜」
「まぁ今日から入ってきたんだもんね。ちょっとまってて」
彼は白金さんの為にコーヒーを作る。
──── ダメだ…向こうが気になって集中できない。
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ゆゆもち - マンちゃん大好きなのでめちゃめちゃ助かります…!!爽やかマンちゃんもかっこいい!! (2021年11月28日 14時) (レス) @page13 id: c0c49f03e7 (このIDを非表示/違反報告)
白楼恋 - ・・・まんちゃん・・・尊い!!・・・やばい・・文才が溢れ出てる・・・・なんかもう白金さん止めた時のマンちゃんイケメン・・・これはハンカチが自分の血で染まりますわ (2020年4月3日 11時) (レス) id: fc9ad241ba (このIDを非表示/違反報告)
美蘭(プロフ) - こゆきさん» ほっこりとしていつつもしっかりしている先輩像が合うんじゃないかなと思って書かせていただきましたが、楽しんでもらえて光栄です( *˙-˙* )こちらこそ読んでいただきありがとうございます! (2020年3月30日 16時) (レス) id: 9739ce79c0 (このIDを非表示/違反報告)
美蘭(プロフ) - いちごスムージーさん» おおおおありがとうございます!あまり見ないですよね、mnちゃんのキャラ掴むのも結構大変でしたが見ていただけてとても嬉しいです!まだ書いていないメンバーも書いていくのでぜひ見ていただけると嬉しいです! (2020年3月30日 16時) (レス) id: 9739ce79c0 (このIDを非表示/違反報告)
美蘭(プロフ) - みかげさん» このシリーズは、全話読み切りなので完結した時点で公開するようにしてます!まだ書いていないメンバーはいるので、次のお話も近日に公開致します! (2020年3月30日 16時) (レス) id: 9739ce79c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美蘭 | 作成日時:2020年3月28日 17時