【w.r.w.r.d.！】未来の夫探しをしてみた。【王子様パロ】 (ページ37)

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プレゼントページ37

それから【ばざあ】の計画は順調に進んだ。

そしてついにイベント前日まで迫ってきた。

今私はエーミールさんの部屋で最終打ち合わせを行っている。段取りも完璧だ。

「Aさん」

不意にエーミールさんから呼び止められた。

「はい、なんでしょう？」

「そ、その…ウィスタの国のために、ここまで色々とありがとうございました」

「いえいえ、順調にここまで来れて良かったです」

「それと…その…」

「…？」

「その…明日が終わったら…私と…っ…」

「A様、頼まれていた荷物がご到着致しました！」

背後から、兵士に声をかけられた。
急なことでびっくりしたが、彼もまた目をパチパチしながらこちらを見ていた。

「に、荷物ですか…？？」

「はい！城下の方にあるものを頼んでいたんです」

「あるもの…とは」

私は兵士から箱を受け取り、箱の蓋を開けた。

「これは…しおり？」

中にはプラスチックで作られた、花柄や星柄、様々な柄が施されているしおりが大量に入っているのだ。

あの時、手作りバレッタを頂いた女性にお願いしていたのだ。

「これを城下の参加される皆さんにプレゼントするんです。いかがです？」

「…ふふ、いいと思います。しおりもとても可愛らしいです」

「ありがとうございます、では早速準備してきますね！」

私は彼の部屋から出ていき、城下へと向かった。

「全く…突飛なことを考えるお方ですね…」