孤独少女 ページ31
「ここが…書庫」
「えぇ。専門書、小説、古典、様々なジャンルの本がありますよ」
これを全部見ていたら、日が暮れてしまいそうだ。私はどんどん奥へと進んでいった。
カツカツカツと、私たちの靴の音がこの書庫に反響する。それ以外は何も音はしなかった。
湿気もなく、地下室に入った当初は寒かったが、ここではちょうどよい室温。本のための管理がなされているのだろう。
奥に進んでいくうちに、ある1冊の本に目が止まった。
「孤独…少女？」
その本は『孤独少女』と書かれた150ページくらいの小説だった。
「あぁ、これはこの国でも有名な著書で、戦争をモチーフにした小説なんですよ」
「そう…なんですか…」
少し重たいお話だとは察することは出来た。でもこういう話は嫌いじゃない。私の国にもこういった小説があったから。
「もし興味がありましたら、読まれますか？」
「へっ？いいんですか？」
「えぇ、ここにずっと閉じ込めておくよりも、誰かに読んでもらった方が、この本も喜びます」
…誰かに読んでもらった方が…喜ぶ…。
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莉萠 - はぇー尊いですわぁ…(遺言) (2020年3月13日 21時) (
レス) id: 25d831dc40 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめのなか(プロフ) - 尊すぎてもう…語彙力が…消えた (2020年3月11日 14時) (レス) id: f290e267c1 (このIDを非表示/違反報告)
颯真(プロフ) - 尊い、、、尊すぎる、、、 (2020年2月23日 5時) (レス) id: 94ac8c4fca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美蘭 | 作成日時：2020年2月20日 15時
