第109訓-柳生篇-九 約束は守るもの ページ9
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「(………ん？なんや話し声が聞こえる。向こうでもなんやえらい騒ぎな音がすんな。)」
ここはお見合いの場だからって貸切じゃない。他にもお客様がいるんやろう。
向こうは確か近藤さんがバブルス様とお散歩しに行ったはずやったな。
「(土方さんにメールしとこ。
………えぇっと、近藤さんがバブルス様口説き落としたことと、後は…、)」
「何やっちゃってんのォォォォ！！お前らァァァァ！！」
「(ん？何事？それに…新八さんの声？)」
不意に聞こえた障子が破れる音、戸の壊れる音。
静かな雰囲気のこの料理亭には似合わない大声が私の耳をつんざいた。
歩いていた足を早め、声がした方に向かった。
「貴様ァァァァ！！嫁入り前の姉上に何してんだァァァァ！！」
「新ちゃん！！」
あれ、この声は妙さん？なんで妙さんまでおるんや？それに微かやけど聞き覚えのある声がする。誰やったっけ。
「なァ…何やっとるん、やッ！？」
………なんか今飛んできたんやけど。…木？
カランコロン、と飛んできたものが落ちた音がして見てみれば短い直方体の木の棒。机の足をか？これ。あっぶないなぁ……。
「あっ…！A、さん…！？」
「妙さん、これはどーいう状況や。新八さんも大丈夫なんか？」
改めて部屋の中を見ると真っ二つにされた机と、引き戸を越えて、倒れてる新八さんとそれを支えてる妙さん。それに……
「……柳生さん。」
「君は……あの時の。邪魔をしないでくれ。君も僕の邪魔をする気なら容赦しない。」
「アンタ…！九兵衛さん、そうか…柳生九兵衛さんか。
いきなり現れて何言ってんだ！！家を出るって、一体どういう…、」
「そのままの意味さ。
君はしらんのかもしれんが僕と妙ちゃんは幼い頃、夫婦になる誓いを立てた。…許嫁だ。」
柳生さんはそのまま言葉を続けた。
どうやら妙さんは昔から柳生さんのモノだったらしく、今日をもって柳生家に嫁ぐことになる……らしい。
そんな柳生さんの言い分に新八さんは声を荒らげた。
「何 言ってんだ！幼い頃誓ったって、そんな子供の頃の約束…ねェ！？姉上！？」
「…………。」
「……姉上？姉上！！なんで何も言わないんですか！？」
「…新ちゃんごめんなさい…。私……、」
妙さんはスっと立ち上がり柳生さんの元に向かって歩いていく。
私は妙さんに問いたかったことがあるが、後ろから何やら妙な音が聞こえるので部屋に入って隅っこに待機した。
「あっ姉上ェェェェ！！」
ドゴォ…！ドゴシャ！！
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運動系引きこもり(プロフ) - 無影灯さん» はじめまして！コメントありがとうございます！面白いと言うコメントを頂くとやっぱり嬉しいものです…。はいっこれからも頑張りますね！！ (2020年3月12日 17時) (
レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
無影灯(プロフ) - はじめまして、お疲れ様です！見やすくて、とても面白いです！これからも応援してます！ (2020年3月12日 15時) (レス) id: 7a1223e495 (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - 糸針シナさん» シナさんいつもありがとうございます引き継ぎが出来ました。ほんと、お礼したいですいつか。評価の方はこちらで頑張ってみます！ありがとうございました…！！シナさんも更新頑張ってください応援してます…！ (2019年11月30日 16時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
糸針シナ(プロフ) - 評価ボタン押せるには押せますが見えませんね…、引き継ぎですが、こちらでできますよ〜！→ https://uranai.nosv.org/favcnt.php (2019年11月30日 16時) (レス) id: 2d5e82106c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：運動系引きこもり | 作成日時：2019年11月30日 15時
