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第126訓-柳生篇-二六 綺麗に笑う事 ページ26

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「私……みんなの所に帰りたい。」

「うん。…皆、待っとるよ。」

「……Aさん。ごめん、ね……ありがとう。」



妙はギュッとAを抱きしめた。その肩は少し震えていてその震えを抑えるかのようにAは妙の背中に優しく手を添えた。

一、二回ポンポン、と叩くと二人は離れた。



「……綺麗に笑えるようになりましたね。」

「そうか?大笑いは出来んけどなぁ…?」

「本当に……綺麗です。」

「……その笑顔を教えてくれたんは妙さんやろ?ほら、はよう行き。」



妙は頷いた。少し頬を緩ませて微笑むAを見て胸の奥がキュ、となった。連動して鼻が痛くなる。
あぁ、また泣いてしまうのだろうか。
優しい友人をもった。

Aに背を向けた妙は背中をトン…と押され、よろめいたがそのまま親友の元へ走った。







△△△



───柳生家の竹林にて。
その竹林には一際大きい竹がある。その竹の先のてっぺんでしゃがんでいる一人の男がいた。

その男の目はA達がいる方に向けられていた。

切れのあるその目はAと同じく目に光はなく、猫のように瞳孔が細長い。口から覗く牙は白く鋭い。




「漸く見つけたで。……ハァ、折角(それがし)が見に来たっちゅうんにもう終わっとるやないか。まァ ええわ。」




男は立ち上がる。風を遮るものはなく男の赤い髪を揺らした。






「覚悟しとき。────東雲A。
お前を殺すんは某や。」






ジャラ…、と首に下げる数珠が音を立て男は消えた。



△△△






どんちゃん騒ぎだった。新八が皿を割り神楽にしばかれたり、土方と沖田が言い争ってたり。



「A!Aも無事だったアルカ!」

「あぁ、神楽さんも無事でよかった。」


「そうだ!聞いてよA!あのサド私の折れてる手首悪化させたネ。」

「そのあとおめーもやり返してきたろィ。」




あぁそういえば、とAは沖田に近づき、



「沖田さん、この羽織洗って返すわ。濡れたし汚れたし。今度持ってくから……、」

「全然気にしなくていいですよ。」

「え。」




いつもと違う喋り方でAに接してきた沖田に戸惑った。二人の間で変な空気が流れるが、Aはその後近藤や銀時たちに話しかけられ、二人が話すことはなかった。





「(────……姐さん。)」




沖田が見ていた方向は……






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運動系引きこもり(プロフ) - 無影灯さん» はじめまして!コメントありがとうございます!面白いと言うコメントを頂くとやっぱり嬉しいものです…。はいっこれからも頑張りますね!! (2020年3月12日 17時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
無影灯(プロフ) - はじめまして、お疲れ様です!見やすくて、とても面白いです!これからも応援してます! (2020年3月12日 15時) (レス) id: 7a1223e495 (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - 糸針シナさん» シナさんいつもありがとうございます引き継ぎが出来ました。ほんと、お礼したいですいつか。評価の方はこちらで頑張ってみます!ありがとうございました…!!シナさんも更新頑張ってください応援してます…! (2019年11月30日 16時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
糸針シナ(プロフ) - 評価ボタン押せるには押せますが見えませんね…、引き継ぎですが、こちらでできますよ〜!→ https://uranai.nosv.org/favcnt.php (2019年11月30日 16時) (レス) id: 2d5e82106c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:運動系引きこもり | 作成日時:2019年11月30日 15時

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