第114訓-柳生篇-十四 昨日の敵とは ページ14
近藤さんは不思議そうな顔をしたが、すぐに沖田さんがサボりについて語った。
「なんでィ、近藤さんだってサボりのくせに。」
「俺はちゃんと有給とってきました!」
「え、受け取ってないんやけど。」
「え。」
後でお給料は引いておこうと考えていると、新八さんが私たちに背を向けたまま、口を開いた。
「…僕ねェ もうシスコンって呼ばれてもいいです。僕は姉上が大好きですよ。離れるのはイヤだ。できる事ならずっと一緒にいたい。
………でもねェ
姉上が心底ほれた人ならたとえそれが万年金欠の侍だったとしても、ゴリラのストーカーだったとしても、マヨラーでもドSでも、女性でも。
姉上が幸せになれるなら誰だって構やしないんです。送り出す覚悟くらい、できてるんだ。泣いている姉上を見送るのはまっぴら御免こうむります。
姉上には笑っていて欲しいんです。それが姉弟でしょ。」
“笑っていてほしい”という言葉にあの子の笑う姿が目に浮かんだが、直ぐに消した。
新八さんは雨を頬に流した。妙さんは姉思いの良い弟をもったもんやな。好きって言う気持ちが真っ直ぐに伝わってきた。
「銀ちゃん。アネゴが本当にあのチビ助にほれてたらどうなるネ。私たち完全に悪役アル。」
「悪役にゃ慣れてるだろ。人の邪魔するのもな。
新八覚えとけよ。俺達ゃ正義の味方でもてめーのネーチャンの見方でもねェ…
てめーの味方だ。」
そういい歩き出した銀時達の後を追う。
「言っておくが俺は味方じゃねーぞ。たまたま喧嘩相手が一緒だっただけだ。」
「ベタじゃない?ベ○ータ気取りでさァ。あのままさりげなく仲間になる気だぜ、気をつけな。行きやしょう姐さん。」
「うん、今行くで。
そういうことで新八さん、私も頑張るんで、涙拭いて早く行こう。」
大丈夫。きっと。
△△△
何とか人のいる所に来ることができた。ここは広いから途中皆が迷子になったけど…。
(↑迷ってたのはこの人)
ようやくついて扉を開けてみると卵かけご飯が飛んできて神楽さんに当たってしまった。ポタポタ床に卵の黄身が落ちる。
「オイ チャイナ。股から卵たれてるぜィ。排卵日か?」
すると神楽さんは沖田さんの顔を掴み、投げ飛ばした。きっと神楽さんの癇に障ったんやろう。
「今のは総悟が悪い。」
「沖田さんそんな言葉使っちゃいけません。」
「保護者?」
.
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運動系引きこもり(プロフ) - 無影灯さん» はじめまして!コメントありがとうございます!面白いと言うコメントを頂くとやっぱり嬉しいものです…。はいっこれからも頑張りますね!! (2020年3月12日 17時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
無影灯(プロフ) - はじめまして、お疲れ様です!見やすくて、とても面白いです!これからも応援してます! (2020年3月12日 15時) (レス) id: 7a1223e495 (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - 糸針シナさん» シナさんいつもありがとうございます引き継ぎが出来ました。ほんと、お礼したいですいつか。評価の方はこちらで頑張ってみます!ありがとうございました…!!シナさんも更新頑張ってください応援してます…! (2019年11月30日 16時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
糸針シナ(プロフ) - 評価ボタン押せるには押せますが見えませんね…、引き継ぎですが、こちらでできますよ〜!→ https://uranai.nosv.org/favcnt.php (2019年11月30日 16時) (レス) id: 2d5e82106c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:運動系引きこもり | 作成日時:2019年11月30日 15時