第111訓-柳生篇-十一 寂しそうな顔は ページ11
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数日後……真選組屯所にて。
ズズ…と出してくれたお茶を飲む。真選組のお茶はいつも飲んでいるものとはまた別の味がして楽しい。初めて来た時もそんなこと思っとった気がする。(嘘)
そして毎回おなじみ、書類を受け取りに来たわけだが、目の前でせんべいをボリボリと食べる沖田さんに引き止められ、まるで我が家のように寛いでいる。
それを見て土方さん、怒ると思ったんやけど……どーやら杞憂やったようだ。
なんでかは、知らんけど。
「ほら姐さん。せんべい余ってやすぜ。これとかどうです?」
「…ありがとう。なんや真っ赤やけど気にせんと食べるわ。」
「やめとけ、タバスコ入りだそれ。」
「あり?土方さんいたんで?」
「さっきからいたわ!!俺とAが話しているとき邪魔しに来たのはてめーだろーが!!」
「邪魔すんのは当たり前でィ。土方さん第106訓-柳生篇-六にてフラグを建てたじゃないですか。
しかもw建てておきながら姐さんに守ってもらうとかw」
「それ以上言うんじゃねェ。おい“w”を使うなこの小説はつかわねェんだよ!つーか何が“w”だ!!」
もう分かった。この二人は仲が悪いと見せかけて実は仲がいいみたいな関係やな。(思考がポジティブ)
いつもなら笑って見過ごすやろーけど、今はなんか引っかかってるような、引きつってうまく笑えんな。
私はそれを誤魔化すために話の話題を変えた。
「…そういえば他の隊士から聞いたんやけど近藤さんしばらく帰っとらんのやろ?」
「あぁ、そういやそうでしたねィ。剣も色恋も幼なじみの許嫁ときちゃあ近藤さんの出る幕がねェから自害する場所を選んでるんじゃないですかィ?」
「満更でもねェこと言うな。
総悟、近藤さんナメんなよ。今回のお見合い、見事に王女を口説き落としたんだとよ。
メールでそいつが……………あ。」
「………どういうことですかィ?土方さん。」
ガシャン、と沖田さんがバズーカを構える。
土方さんが制止の声をかけるが、沖田さんは止まらずにバズーカをぶっ放した。
「お、おい待て総悟!!」
「死ね土方ァァァァァァ!!!」
ぼぉぉおん!
爆風を浴びながら、お茶を飲む。←
すでにぬるくなっていた。
……近藤さん、まさかやけど妙さんのとこに行っとるとかないよな。
─
「しばらく会えないかもしれないけどずっと友達でいてね。」
─
妙さんはこの江戸で出来た友達の一人や。
友達が寂しそうな顔しとるんなら、私は───
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運動系引きこもり(プロフ) - 無影灯さん» はじめまして!コメントありがとうございます!面白いと言うコメントを頂くとやっぱり嬉しいものです…。はいっこれからも頑張りますね!! (2020年3月12日 17時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
無影灯(プロフ) - はじめまして、お疲れ様です!見やすくて、とても面白いです!これからも応援してます! (2020年3月12日 15時) (レス) id: 7a1223e495 (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - 糸針シナさん» シナさんいつもありがとうございます引き継ぎが出来ました。ほんと、お礼したいですいつか。評価の方はこちらで頑張ってみます!ありがとうございました…!!シナさんも更新頑張ってください応援してます…! (2019年11月30日 16時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
糸針シナ(プロフ) - 評価ボタン押せるには押せますが見えませんね…、引き継ぎですが、こちらでできますよ〜!→ https://uranai.nosv.org/favcnt.php (2019年11月30日 16時) (レス) id: 2d5e82106c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:運動系引きこもり | 作成日時:2019年11月30日 15時