第99訓 “でいと”は三十分前行動を心掛けて ページ49
.
妙さんはさっちゃんと私に行きましょうと言うが、赤ちゃんが私の足を離さないので先に行っててくれと頼んだ。
足元の赤ちゃんを抱き上げると死んだ目のまま私の頬をぺちぺちしてきた。……可愛い。
「ったくなんで俺の周りのヤツらはなんで話を聞かねーやつばっかなんだ…。」
「うぱー」
「(可愛い…。)銀時、この子どうしたん?」
「あー良かったいてくれたよ俺の話聞いてくれる奴。」
「?」「あー?」
□□□
「え?誘拐?誰が?いつ?どこで?地球が何回回ったとき?」
「小学生か。」
「あぼん」
「お前何言ってんのお前。」
現在訳の分からない連中に囲まれております。どうやら私の腕の中にいるこの子は万事屋の前に置かれていたらしい。仮に銀時ジュニアと呼ぼう。←
傘を被り、腰に刀を帯刀した男達の要件は、ジュニアを誘拐した事でジュニアはどうやらお偉いさんのお孫さんということ。
「まァいい。この男共を斬り捨てればいいことだ。この助平め。」
「オーイ オイ!ちょっと待てちょっと待て!あらぬ誤解産んでるから!全然関係ないから!俺 このガキ拾っただけだし誘拐とかなんとかもう訳わかんねェ!なんならスグにでも返すよ!なっ?」
私の腕からジュニアの小さな手が伸び銀時の服を掴んだ。
流石のその行動に銀時も戸惑った。
そーいえば「助平」って聞こえたけど、何を勘違いされたんやろうか。(あの男達の中でAは愛人の愛人)
「やれェェ!!」
「だーからしらねーって言ってんだろーが!A!そいつ持って跳べ!!」
「!」
私はすぐさま抱き直し高く跳んだ。男達からどよめきが聞こえるが気にしない。銀時は木刀で薙ぎ払っていく。それでもまだ立っている人がいたので、着地して足を高く上げて脳天に蹴りを入れる。
「A!行けェェ!!」
言われた通り行こうとしたが一歩踏み出した途端、斬りかかれる。間一髪だった。
「どいてくれんか。」
「アンタは…なんで光が僅かしかひかっていない?今にも消えそうな程薄く弱い光だ。なぜあの人はこの光を望む?」
「意味わからん事言わんといて。早うどくんや、赤子の前で血を見せる訳にはいかんのや。」
「ククク…次アンタと会う時は完全に光がなくなって俺は気づけないかもしれないねぇ。行きな。」
気味悪いことを言う男や。構っとらんと急ごう。走っていると、銀時が追いついてきた。
「おい、ヅラ!匿え!」
「?…ならこのみかんの缶詰に…なんだその子供はァァァ!!」
「もうめんどくせーよ!!」
第100訓 子守り狼と子守り狼の戦闘シーンのカットの技。←ごめんなさい→←第98訓 「愛が重い」ただその一言に限る
391人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
miraiwalk8(プロフ) - ありがとうございます!夜はぐっすり寝てくださいwこの紅桜篇でも楽しんでくれると幸いです! (2019年8月5日 2時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ポンポネッラ(プロフ) - 遅くなりましたが続編おめでとうございます ! 2 作品目は紅桜篇ですか ! しかも高杉氏の「俺と来い」発言 ? ! 興奮して夜しか眠れません…… ! 次の更新も楽しみに待っております ! (2019年8月5日 0時) (レス) id: d2be23fc95 (このIDを非表示/違反報告)
miraiwalk8(プロフ) - 桜匁さん» ありがとうございます!!ほんと、コメントが嬉しすぎます…!ノロノロな更新速度ですが、今後ともご贔屓に宜しくお願い致します!!! (2019年8月4日 11時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
桜匁(プロフ) - 続編おめでとうございます! 今回は紅桜篇なのですね! また東雲さんのカッコいい姿が見られるかなーと今からでもワクワクしております! カブト狩りの回のお話も面白くて続きが今からでも楽しみです。 作者様のペースで頑張ってください。陰ながら応援しております。 (2019年8月4日 8時) (レス) id: 58c26fa576 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:運動系引きこもり | 作成日時:2019年8月3日 16時