第97訓 え、いきなり恋愛相談されたんだけどどうすればいいん? ページ47
時系列が少し遡った紅桜篇前のお話です。
───
「私ね、好きな人がいるの。」
「はぁ…」
「その人、ちょっとシャイなのよ。この前ね?あの人の家の鏡になってたのよ。でもバレちゃって…あちこち痛めつけられたの。その時思ったのよね、」
「何を?」
「“最高”。」
「そーか。」
女は顔を赤らめくねくねする。もう一人の女は書類整理をしながら話を聞く。
江戸城にて、Aの部屋。
薄い紫色のロングヘアーに眼鏡をかけ、右目に泣きぼくろがある、一見美人の彼女、始末屋さっちゃんこと猿飛あやめ。
そしてもう一人は、変に露出の多い服を着て、将軍様らを護る
傍から見たら片方の会話がおかしいことに気づく。
「でねでね…!」
「さっちゃん もうちょい声小さくしてや。仕事しとるんや。集中出来ん。」
「あぁっ!イイ!そうやって放置するのね!放置プレイね!!」
「…………さっちゃん。アンタ何しに来たんや?」
軽く呆れてるAと興奮してる猿飛。
二人が出会ったのは至って普通とは言い難い。Aがまだ幕府に務める前、鎧姿でさまよっていた時のこと、変に表には出れないから路地を歩き回っていた所、切り傷だらけの猿飛を見つけた。
それが、二人の出会いだった。
再会はこの江戸城にて果たした。
「あ!そうだった!私その好きな人をしのっちに見せたいのよ!カッコよくて…そして何よりあの辛辣な言葉!!」
「さっちゃんのMっ気は変わっとらんのぉ…。前まで普通やった気がするんやけど。」
「さ、行きましょ行きましょ!!」
「え、今から?」
□□□
「早く早く!恐らくあの人はこっちにいるわ!」
「ちょっと待ちぃや、さっちゃん。コソコソせんと堂々行けばええやん。」
「そ、そんなのっ!!きゃーーっ♡」
「うおっ!」
川近くの商店街。よくここで姫様に酢昆布を買っていた事を思い出すAは仕事をほおり投げ、さっちゃんと共に来た。
Aが当然っちゃ当然の事を言うと猿飛はそれを恥じらう。羞恥の感覚がよく掴めない。
しかし猿飛も覚悟を決めたのか、「行ってくるわ!」と飛び出して行った。
「え、ちょ…さっちゃ」
ベチャッ
何故か猿飛の顔にアイスが直撃した。
第98訓 「愛が重い」ただその一言に限る→←第96訓 女子会は 若い人が やるものです(俳句、字足らず)
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miraiwalk8(プロフ) - ありがとうございます!夜はぐっすり寝てくださいwこの紅桜篇でも楽しんでくれると幸いです! (2019年8月5日 2時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ポンポネッラ(プロフ) - 遅くなりましたが続編おめでとうございます ! 2 作品目は紅桜篇ですか ! しかも高杉氏の「俺と来い」発言 ? ! 興奮して夜しか眠れません…… ! 次の更新も楽しみに待っております ! (2019年8月5日 0時) (レス) id: d2be23fc95 (このIDを非表示/違反報告)
miraiwalk8(プロフ) - 桜匁さん» ありがとうございます!!ほんと、コメントが嬉しすぎます…!ノロノロな更新速度ですが、今後ともご贔屓に宜しくお願い致します!!! (2019年8月4日 11時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
桜匁(プロフ) - 続編おめでとうございます! 今回は紅桜篇なのですね! また東雲さんのカッコいい姿が見られるかなーと今からでもワクワクしております! カブト狩りの回のお話も面白くて続きが今からでも楽しみです。 作者様のペースで頑張ってください。陰ながら応援しております。 (2019年8月4日 8時) (レス) id: 58c26fa576 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:運動系引きこもり | 作成日時:2019年8月3日 16時