幕府のボディーガードさん【銀魂】

第42訓　拾い食いは止めなさい。でも銀魂だから……って銀魂でも拾い食いはダメだわ。ゴミ箱漁れ ページ42

【Aside】



またまたとある日のこと。真選組へ書類を受け取りに行く時、たまたま妙さんと会った。


「あら？貴方…Aちゃん？」

「あ…妙さん。奇遇やな。」

「そうねぇ…本当に奇遇ね。奇遇を通り越してこれはもう運命じゃないかしら。」

「え？」

「そうよこれは運命よ。私達は今ここで出会うべきだったんだわ。」

「話の意味が…」

「さ！行きましょ！」


どこに行く気なんや。……というか仕事の途中なんやけど…。



△△△



連れてこられたのはあるキャバクラ「すまいる」という看板があるお店。まだ開いとらんのに妙さんは遠慮なく中に入る。……私の手をひいて。


もう何もかもされるがままになってたら、なんか可愛い服着せられてお化粧されていた。




「可愛い〜！やっぱ元がいい人はお化粧も少しだけでも華があるわね！さ、このままお店に出ましょ！」

「ちょっと待ちぃや妙さん。……されるがままになっとった私もそうやけど言わせてもらうで…なんなんこの状況は。」



妙さんはニコニコした顔のまま「あら、言ってなかった？」とわざとらしく言った。…はい言ってないです。



「私ここで働いてるんだけど今日、お店の子が夏風邪にかかっちゃって、人手が足りないのよ。どうしようかと悩んでいたら、最近知り合った綺麗で“胸も”大きい子が町を歩いてるじゃない。すごく適役だって思ったのよ。」



「いやでも私…こんなこと慣れとらんし、第一仕事が…。」


「なら息抜きにちょうどいいじゃない。ね？本当に困ってるのよ。ちょっとだけ手伝って、お店で私と一緒に笑ってお客さんとお酒を飲むくらいでいいから。」



先程とは違い、眉を下げてお願いしてくる。
ここでガツンと断れば潔く引いてくれるだろうか、でも私も困った性分でこーゆー風に本当に困っている頼み事をされたら断れない。


私は出来るだけ笑って、



「…分かった。上手く出来るか分からんけど。」



妙さんの表情が変わった。「ありがとう！」と言って抱きついてきた。でもすぐにハッとして離れた。顔を少し赤くして



「やだ私ったら興奮しちゃって…まだそこまで親しくしてないのに…ごめんなさいね。」



親しくしてないのにって言ったけどその親しくしてない人を強引にキャバクラの手伝いを頼むんか。って思ったけど私はKYじゃないから言わない。



「大丈夫やよ。…妙さんに前、私と仲良くしてほしいって言われとるし、私も妙さんと仲良うしたいと思とるし。」


「Aちゃん…。」



妙さんはまたその綺麗な顔を笑顔に変えた。

第43訓　横断歩道を渡るときは右見て左見てもう一度右を見るけどこの時「え、左は見ないの？」って最初皆思うよね？？→←第41訓　そういう展開？どういう展開だよ。あぁ、こういう展開か、なるほどね

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