２１６、未来はこれから ページ26
翔「もっと…」
Aちゃんがくれたキスに欲が沸く。
短いキスは直ぐに湿り気を帯びて二人の世界へと落ちていく。
A「っん…翔っ…」
止まらないキスに偶然呼び方が名前だけになる。
翔「…それ、いいね。『翔』って。これからはそう呼んでよ？」
A「やっ…んんっ」
否定されることを想定してキスをして答えを阻んだ。
すぐにシャツのすそから手を入れて答える隙を与えない。
隙を与えないだけじゃなくて、オレが我慢できないってのもあるけど(笑)
仕事終わりに会ってから今までの時間、触れたくて触れたくて想いが募りすぎていたから、それが一気にあふれ出る。
Aちゃんもそれに応えてもう反論しようとはしなかった。
お互いに求め合い、触れ合って、愛し合う。
彼女は息を上げながらオレの名前を繰り返し呼ぶ。
翔…
大きな波に二人が包み込まれて、身体が溶け合うと
「…翔、すき」
オレの耳にかすかに言葉が届いた…。
明け方、せみの鳴き声が聞こえ始める頃、隣で彼女がオレに引っ付くように眠っている。
目が覚めて彼女の頬に手で触れると、彼女も直ぐに目を覚ました。
A「ん…しょうくん、おはよ」
翔「おはよ。あー戻っちゃった、名前」
A「あっ、って私オッケーしてないよ？」
翔「でもいっぱい呼んでくれたよね？『翔』って」
A「それはっ！翔くんがいろいろ煽るから…」
翔「えーっ、呼んでくれないのー？」
A「そんな拗ねてもダメです」
翔「じゃあ、さ」
Aちゃんの耳元に言ってこっそり話す。
翔「スるときは呼んでくれる？」
体を戻すと彼女は下を向いてオレの肩をたたいた。
てっきり即座に断られるのかと思っていたオレは次の彼女の行動に驚く。
体を寄せてさっきのオレと同じように耳元に来た。
A「翔、好きよ。愛してる」
オレたちの未来はこれから…
どんな風に描いていこう
どんな色に染めていこう
描き方に順番はない
ルールもない
二人で話しあいながら、時に喧嘩をしながら…
二人でずっと…
fin
・
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あい(プロフ) - 黒衣さん» 黒衣ちゃ〜ん！ありがとう。いっぱいイチャつかせちゃった(笑)大学卒業の頃って変化が激しくて、いろいろ考えたり悩んだり夢を抱いたり… とっても素敵な時期だから挑戦してみたけど、難しかったぁ〜。私がお姉さんになりすぎてて大変さが増したよ(TT)緑の彼もがんばる (2019年6月27日 5時) (
レス) id: 6cfe9042a6 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ゆきままさん» ゆきままさん、ありがとうございます。気に入っていただけて嬉しいです♪実はハラハラドキドキな作品に憧れて、ぜひとも書きたいんですが…性に合わないのか、こういう感じになってます(笑) (2019年6月27日 5時) (レス) id: 6cfe9042a6 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - Sakuraさん» Sakuraさん、ありがとうございます！みなさん、こっそりなんでコメントいただけると 喜んじゃいます(笑)それも嵌ってくださったなんて…顔ニヤけてます(*^-^*)次回作も頑張らねば！ (2019年6月27日 4時) (レス) id: 6cfe9042a6 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - うぅ…終わってしまった…寂しい…がしかし！完結おめでとうです！翔さんといっぱいイチャついたぜ！と思いながらスッキリした読後感の作品を読ませて下さり感謝いっぱいです！脳内で社会人になっても時々ケンカする2人を思いニヤつきつつ緑の彼も楽しみにしてます！ (2019年6月23日 5時) (レス) id: 2ed1ba99cc (このIDを非表示/違反報告)
ゆきまま - 完結おめでとうございます！ほんわか心が温かくなる作品で、大好きでした！また次回作期待しております。 (2019年6月22日 10時) (レス) id: 6749c8d29b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あい
| 作成日時：2019年5月25日 7時
